基礎公開 2026-08-19スワアビラボ編集部

スワップの1位に立つ会社は、買いと売りで分かれるのか — 10社を横断して数える

異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で使われます。当サイトが毎営業日記録している各社の公表値から、「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を決め、会社別に数えます。記録できている通貨ペア数の差をどう扱うか、ランキング表の件数とどう違うか、この数え方で言えないことまで。

異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で 使われます。FX10社の公表値(会社×コースで11件)を 毎営業日記録し、2026-08-04から2026-08-31までの20日・38通貨ペアについて 「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を 決めて数えたところ、買い側543組・売り側543組のうちDMM FXは1位になった回数の90%が買い側楽天証券は6%でした (1万通貨あたり・付与日数1日の公表値のみ・データ生成日2026-09-02)。楽天証券は円以外で金額を公表しているため、当サイトが円へ換算する 通貨ペアを集計から外しており、この会社の割合は円建ての通貨ペアだけで 数えたものです。

会社別に、買いの1位と売りの1位を数える

数えているのは、その通貨ペア・その日に1位だった回数です。買い側と売り側は別々に数えます。買側%は、その会社が1位になった回数のうち買い側が占める割合です。 100%に近いほど買い側にだけ現れ、0%に近いほど売り側にだけ現れます。

会社1位買い売り買側%買いの勝率売りの勝率
DMM FX4036490%10%1%
GMOクリック証券135637247%18%21%
GMO外貨1831236067%36%18%
SBI FXトレード109575252%12%11%
ヒロセ通商103693467%13%6%
みんなのFX42920222747%42%47%
外為オンライン104743071%20%8%
外為どっとコム51242747%5%5%
楽天証券664626%2%25%
松井証券104455943%10%13%

並びは会社名の文字順です(1位の多い順に並べると、それ自体が優劣の順位づけになるため)。 勝率はその会社が観測されていた組のうち何%で1位だったかで、 分母は会社ごとに違います(記録できている通貨ペアの数が違うため)。 1位が20回に満たない会社は、割合が少数の観測で跳ねるため 冒頭の両端には出していません。

「1位」の列を全部足すと、数えた組の数(買い543・売り543)を 上回ります。同じ値で並んだ組があるためです——1位を1社に決めず、同じ金額の会社を すべて1位として数えています(丸めや取得時刻のわずかな違いで勝者が入れ替わる状態を、 順位の差として扱わないためです)。この期間で並びが起きたのは 買い側84組・売り側69組で、延べ回数は買い側で154回・ 売り側で84回だけ組数を上回っています。

この期間では、1位になった回数が買い側に3分の2以上寄った会社が4社(最も寄ったのはDMM FXの90%)、売り側に3分の2以上寄った会社が1社(最も寄ったのは楽天証券の6%)でした。残る5社は43%〜52%で、 買い側にも売り側にも現れています。きれいに2つの集団へ割れているのではなく、端に寄る会社と、両側に出る会社があるという形です。

1位の回数だけを見てはいけない理由

1位の回数は、その会社のスワップの高さだけで決まりません。当サイトが記録できている通貨ペアの数が会社ごとに違うため、 記録が多い会社ほど1位になる機会も多くなります。上の表で買いの勝率と売りの勝率を併記しているのはこのためで、 こちらは同じ会社の中での比較になります。 この期間では、分母(その会社が観測されていた組の数)が買い側と売り側で 会社ごとに一致していました。

もう1つ、コースの数え方があります。1つの会社が複数のコースを公表することがあり、 当サイトが記録している中では、みんなのFXが通常コースとLIGHTコースの2つを別々に 公表しています。1位を決めるときは会社×コースごとの金額で比べ、数えるときは会社へまとめています。同じ会社の2コースが同じ日に1位でも、 1回と数えます。

この数字は、当サイトのランキング表とは別のものです

当サイトのランキングは1つの通貨ペアにつき最も条件の良い1組だけを 掲載します。そのため「ランキングに何回現れたか」は掲載されている組の数が上限で、 通貨ペアの数を超えません。この記事が数えているのは掲載とは関係なく、各社が公表した金額そのものの1位で、数えた組は 買い側543・売り側543です(38通貨ペア・20日にわたります。 記録はしていても比べられる会社が3社に満たない通貨ペアは、1組も数えていません)。 業者別のページや各社の解説記事に出てくる 「実質エッジ一覧のうち買い側または売り側に入る件数」とは、同じ「買い側・売り側」という言葉でも指している数が違います

同じ定義の「1位」を使っている記事がもう1つあります——トルコリラ円のランキングは何日もつのかは、 1つの通貨ペアについて1位が何日で入れ替わるかを数えたものです。 この記事は同じ1位を全通貨ペアで横断して会社別に数えています。 また同じ会社で買いと売りを両方持つとどうなるかの 「買いと売り」は1社の中の対称性の話で、会社どうしの比較ではありません。

買いの1位と売りの1位は、同じ会社だったのか

同じ通貨ペア・同じ日で買いと売りの両方を数えられた543組のうち、 買いの1位と売りの1位が同じ会社だった組は65組(12.0%)別の会社だった組は478組(88.0%)でした。 別の会社である組では、受け取りが最も大きい会社と支払いが最も小さい会社が分かれています。

ここで数えているのは1位どうしの一致だけです。組み合わせて何が起きるか、 どちらを選ぶべきかについては触れていません。

買いと売りの1位が同じ会社だった65組は、6通貨ペアに集中していた

買いの1位と売りの1位が同じ会社だった65組(1組は「1つの通貨ペアの1日」です)は、 ごく一部の通貨ペアに集中していました。 買いと売りの両方を数えられた通貨ペアのうち、一度でも同じ会社になったのは6ペアだけです残る32ペアでは期間中に一度も起きていません。 その6ペアの中でも起きた割合には幅があり、100%から20%まででした。

そのため、12.0%を「どの通貨ペアでもときどき起きる」と読むと、実際とは反対になります。 この割合は543組すべてをまとめて出したもので、通貨ペアごとの違いは表れません。 下の表は、同じ会社になった日があった6ペアの日数です。 並びは、同じ会社になった日の割合が高い順です。

通貨ペア買いと売りの1位が同じ会社だった日数買いと売りの両方を数えられた日数
NOK/JPY1414
SEK/JPY1414
USD/CNH1516
AUD/CAD1216
CNH/JPY714
GBP/NZD315

もうひとつ、この65組の読み方に断りがあります。26組は、片側の1位が同じ金額で複数の会社に並んでいた日です。 その日は1社が買いと売りの両方を単独で取ったのではなく、 並んだ会社のうちの1社が反対側の1位と同じだった、という形です。 当サイトは同じ金額が並んだときにどれか1社を選ばず、全社を1位として数えています。

この表は通貨ペアの優劣を示すものではありません。 買いと売りの1位が同じ会社になるかどうかは、その通貨ペアの金額をどの会社が公表しているかによって変わります。 同じ会社になった日があった6ペアは、両方を数えられた日の会社数が 中央で6社、一度もなかった32ペアは9社でした。 ただし公表している会社数が少ないほど起きやすい、とは言えません—— 公表社数が最も少ないペアの中にも、一度も起きていないものがあります。 なお一度も起きなかった32ペアも、1ペアあたり中央で14日を数えたうえでの0回です。 この記事が数えているのは、金額を公表している会社が3社以上そろった組だけです。

この数え方で言えないこと

  • 1位は「観測できた会社の中の1位」です。その日その通貨ペアで 当サイトが記録できた会社が3社に満たない組は数えていません (買い386組・売り386組)。数えた組は買い543・売り543です。
  • 1位の回数は記録の範囲を含みます。会社によって当サイトが記録できている 通貨ペアの数が違うため、回数が少ないことはそのまま金額が低いことを意味しません。
  • 期間が限られています。数えたのは2026-08-04から2026-08-31までの20日ぶんです。この先も同じ形になるとは限りません。
  • いちばん新しい日は数えていません。各社の公表を取得できる時刻は違うので、 最新の日は「まだ届いていない会社」を含みます。その日に1位を決めると 「先に届いた会社の中の1位」になるため、全社の公表がそろった最後の日(2026-08-31)までで数えています (それより新しい組は買い61・売り61あり、集計に入れていません)。
  • 円以外で金額を公表している会社は、円建ての通貨ペアだけで数えています。楽天証券がこれにあたります。当サイトが円へ換算する通貨ペアは、 会社が何もしなくても為替レートで金額が動くため、集計に入れていません。
  • 金額の大きさは数えていません。1位かどうかだけを見ており、 2位とどれだけ離れていたかは含めていません。わずかな差でも1位は1位と数えます。
  • なぜその会社が片側に寄るのかは、ここでは扱いません。理由は会社ごとに違い、各社の解説記事が1社ずつ扱っています。
  • 当サイトの検証で疑いが付いた記録21件は除いています。

この記事の数字の出どころ

FX10社が自社サイトで公表しているスワップポイントを、 当サイトが毎営業日取得して記録したものです(会社×コースで11件・ データ生成日 2026-09-02・集計期間 2026-08-04〜2026-08-31・38通貨ペア)。 金額は1万通貨あたり、付与日数が1日の公表値だけを比べています。 週末や休日をまたぐ日は数日分がまとめて付き、1日分と並べると 会社が何もしていなくても大きく見えるためです。 当サイトが円へ換算している通貨ペアは、会社が何もしなくても為替レートで金額が動くため、 その会社のぶんは集計に入れていません。 同じ集計は当サイトの公開データから再現できます。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

スワップポイントで上位に出る会社は決まっているのですか?

買い側と売り側で顔ぶれが違いました。当サイトが2026-08-04から2026-08-31まで10社の公表値を毎営業日記録し、「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を決めて会社別に数えたところ、買い側543組・売り側543組のうち、DMM FXは1位になった回数の90%が買い側、楽天証券は6%でした。1位の回数そのものは当サイトが記録できている通貨ペアの範囲でも動くため、観測されていた組のうち何%で1位だったか(勝率)も併記しています。

なぜ「買いの1位」と「売りの1位」を別々に数えるのですか?

異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で使われるからです。買いの表だけを並べると、売り側にしか現れない会社は最後まで出てきません。買いと売りを別々に数えて初めて、会社ごとにどちら側へ寄っているかが見えます。

この数字は、ランキング表に何回載ったかとは違うのですか?

違います。当サイトのランキングは1つの通貨ペアにつき最も条件の良い1組だけを載せるため、そこに何回現れたかは掲載されている組の数(現在36件)が上限です。この記事が数えているのは掲載とは関係なく、各社が公表した金額そのものの1位で、数えた組は買い側543・売り側543です(38通貨ペア・20日にわたります)。同じ「買い側・売り側」でも指している数が違います。

表の「1位」を全部足すと、数えた組の数より多くなるのはなぜですか?

同じ値で並んだ組があるためです。1位を1社に決めず、同じ金額の会社をすべて1位として数えています(丸めや取得時刻のわずかな違いで勝者が入れ替わる状態を、順位の差として扱わないためです)。この期間では買い側84組・売り側69組で並びが起き、そのぶん延べ回数が買い側で154回・売り側で84回だけ組数を上回っています。

この数え方で言えないことは何ですか?

4つあります。①1位は「その日その通貨ペアで当サイトが記録できた会社の中の1位」です。記録できた会社が3社に満たない組は数えていません(買い386組・売り386組)。②1位の回数は当サイトが記録できている通貨ペアの範囲を含みます——会社によって記録できているペア数が違うため、回数が少ないことは金額が低いことを意味しません。③一部の会社(楽天証券)は円以外で金額を公表しているため、当サイトが円へ換算する通貨ペアを集計から外しています。その会社の数字は、円建ての通貨ペアだけで数えたものです。④集計は全社の公表がそろった最後の日(2026-08-31)までです。それより新しい日は、まだ届いていない会社を含むため数えていません。

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