スワップの1位に立つ会社は、買いと売りで分かれるのか — 10社を横断して数える
異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で使われます。当サイトが毎営業日記録している各社の公表値から、「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を決め、会社別に数えます。記録できている通貨ペア数の差をどう扱うか、ランキング表の件数とどう違うか、この数え方で言えないことまで。
異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で 使われます。FX10社の公表値(会社×コースで11件)を 毎営業日記録し、2026-08-04から2026-08-31までの20日・38通貨ペアについて 「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を 決めて数えたところ、買い側543組・売り側543組のうちDMM FXは1位になった回数の90%が買い側、楽天証券は6%でした (1万通貨あたり・付与日数1日の公表値のみ・データ生成日2026-09-02)。楽天証券は円以外で金額を公表しているため、当サイトが円へ換算する 通貨ペアを集計から外しており、この会社の割合は円建ての通貨ペアだけで 数えたものです。
会社別に、買いの1位と売りの1位を数える
数えているのは、その通貨ペア・その日に1位だった回数です。買い側と売り側は別々に数えます。買側%は、その会社が1位になった回数のうち買い側が占める割合です。 100%に近いほど買い側にだけ現れ、0%に近いほど売り側にだけ現れます。
| 会社 | 1位 | 買い | 売り | 買側% | 買いの勝率 | 売りの勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| DMM FX | 40 | 36 | 4 | 90% | 10% | 1% |
| GMOクリック証券 | 135 | 63 | 72 | 47% | 18% | 21% |
| GMO外貨 | 183 | 123 | 60 | 67% | 36% | 18% |
| SBI FXトレード | 109 | 57 | 52 | 52% | 12% | 11% |
| ヒロセ通商 | 103 | 69 | 34 | 67% | 13% | 6% |
| みんなのFX | 429 | 202 | 227 | 47% | 42% | 47% |
| 外為オンライン | 104 | 74 | 30 | 71% | 20% | 8% |
| 外為どっとコム | 51 | 24 | 27 | 47% | 5% | 5% |
| 楽天証券 | 66 | 4 | 62 | 6% | 2% | 25% |
| 松井証券 | 104 | 45 | 59 | 43% | 10% | 13% |
並びは会社名の文字順です(1位の多い順に並べると、それ自体が優劣の順位づけになるため)。 勝率はその会社が観測されていた組のうち何%で1位だったかで、 分母は会社ごとに違います(記録できている通貨ペアの数が違うため)。 1位が20回に満たない会社は、割合が少数の観測で跳ねるため 冒頭の両端には出していません。
「1位」の列を全部足すと、数えた組の数(買い543・売り543)を 上回ります。同じ値で並んだ組があるためです——1位を1社に決めず、同じ金額の会社を すべて1位として数えています(丸めや取得時刻のわずかな違いで勝者が入れ替わる状態を、 順位の差として扱わないためです)。この期間で並びが起きたのは 買い側84組・売り側69組で、延べ回数は買い側で154回・ 売り側で84回だけ組数を上回っています。
この期間では、1位になった回数が買い側に3分の2以上寄った会社が4社(最も寄ったのはDMM FXの90%)、売り側に3分の2以上寄った会社が1社(最も寄ったのは楽天証券の6%)でした。残る5社は43%〜52%で、 買い側にも売り側にも現れています。きれいに2つの集団へ割れているのではなく、端に寄る会社と、両側に出る会社があるという形です。
1位の回数だけを見てはいけない理由
1位の回数は、その会社のスワップの高さだけで決まりません。当サイトが記録できている通貨ペアの数が会社ごとに違うため、 記録が多い会社ほど1位になる機会も多くなります。上の表で買いの勝率と売りの勝率を併記しているのはこのためで、 こちらは同じ会社の中での比較になります。 この期間では、分母(その会社が観測されていた組の数)が買い側と売り側で 会社ごとに一致していました。
もう1つ、コースの数え方があります。1つの会社が複数のコースを公表することがあり、 当サイトが記録している中では、みんなのFXが通常コースとLIGHTコースの2つを別々に 公表しています。1位を決めるときは会社×コースごとの金額で比べ、数えるときは会社へまとめています。同じ会社の2コースが同じ日に1位でも、 1回と数えます。
この数字は、当サイトのランキング表とは別のものです
当サイトのランキングは1つの通貨ペアにつき最も条件の良い1組だけを 掲載します。そのため「ランキングに何回現れたか」は掲載されている組の数が上限で、 通貨ペアの数を超えません。この記事が数えているのは掲載とは関係なく、各社が公表した金額そのものの1位で、数えた組は 買い側543・売り側543です(38通貨ペア・20日にわたります。 記録はしていても比べられる会社が3社に満たない通貨ペアは、1組も数えていません)。 業者別のページや各社の解説記事に出てくる 「実質エッジ一覧のうち買い側または売り側に入る件数」とは、同じ「買い側・売り側」という言葉でも指している数が違います。
同じ定義の「1位」を使っている記事がもう1つあります——トルコリラ円のランキングは何日もつのかは、 1つの通貨ペアについて1位が何日で入れ替わるかを数えたものです。 この記事は同じ1位を全通貨ペアで横断して会社別に数えています。 また同じ会社で買いと売りを両方持つとどうなるかの 「買いと売り」は1社の中の対称性の話で、会社どうしの比較ではありません。
買いの1位と売りの1位は、同じ会社だったのか
同じ通貨ペア・同じ日で買いと売りの両方を数えられた543組のうち、 買いの1位と売りの1位が同じ会社だった組は65組(12.0%)、別の会社だった組は478組(88.0%)でした。 別の会社である組では、受け取りが最も大きい会社と支払いが最も小さい会社が分かれています。
ここで数えているのは1位どうしの一致だけです。組み合わせて何が起きるか、 どちらを選ぶべきかについては触れていません。
買いと売りの1位が同じ会社だった65組は、6通貨ペアに集中していた
買いの1位と売りの1位が同じ会社だった65組(1組は「1つの通貨ペアの1日」です)は、 ごく一部の通貨ペアに集中していました。 買いと売りの両方を数えられた通貨ペアのうち、一度でも同じ会社になったのは6ペアだけです。残る32ペアでは期間中に一度も起きていません。 その6ペアの中でも起きた割合には幅があり、100%から20%まででした。
そのため、12.0%を「どの通貨ペアでもときどき起きる」と読むと、実際とは反対になります。 この割合は543組すべてをまとめて出したもので、通貨ペアごとの違いは表れません。 下の表は、同じ会社になった日があった6ペアの日数です。 並びは、同じ会社になった日の割合が高い順です。
| 通貨ペア | 買いと売りの1位が同じ会社だった日数 | 買いと売りの両方を数えられた日数 |
|---|---|---|
| NOK/JPY | 14 | 14 |
| SEK/JPY | 14 | 14 |
| USD/CNH | 15 | 16 |
| AUD/CAD | 12 | 16 |
| CNH/JPY | 7 | 14 |
| GBP/NZD | 3 | 15 |
もうひとつ、この65組の読み方に断りがあります。26組は、片側の1位が同じ金額で複数の会社に並んでいた日です。 その日は1社が買いと売りの両方を単独で取ったのではなく、 並んだ会社のうちの1社が反対側の1位と同じだった、という形です。 当サイトは同じ金額が並んだときにどれか1社を選ばず、全社を1位として数えています。
この表は通貨ペアの優劣を示すものではありません。 買いと売りの1位が同じ会社になるかどうかは、その通貨ペアの金額をどの会社が公表しているかによって変わります。 同じ会社になった日があった6ペアは、両方を数えられた日の会社数が 中央で6社、一度もなかった32ペアは9社でした。 ただし公表している会社数が少ないほど起きやすい、とは言えません—— 公表社数が最も少ないペアの中にも、一度も起きていないものがあります。 なお一度も起きなかった32ペアも、1ペアあたり中央で14日を数えたうえでの0回です。 この記事が数えているのは、金額を公表している会社が3社以上そろった組だけです。
この数え方で言えないこと
- 1位は「観測できた会社の中の1位」です。その日その通貨ペアで 当サイトが記録できた会社が3社に満たない組は数えていません (買い386組・売り386組)。数えた組は買い543・売り543です。
- 1位の回数は記録の範囲を含みます。会社によって当サイトが記録できている 通貨ペアの数が違うため、回数が少ないことはそのまま金額が低いことを意味しません。
- 期間が限られています。数えたのは2026-08-04から2026-08-31までの20日ぶんです。この先も同じ形になるとは限りません。
- いちばん新しい日は数えていません。各社の公表を取得できる時刻は違うので、 最新の日は「まだ届いていない会社」を含みます。その日に1位を決めると 「先に届いた会社の中の1位」になるため、全社の公表がそろった最後の日(2026-08-31)までで数えています (それより新しい組は買い61・売り61あり、集計に入れていません)。
- 円以外で金額を公表している会社は、円建ての通貨ペアだけで数えています。楽天証券がこれにあたります。当サイトが円へ換算する通貨ペアは、 会社が何もしなくても為替レートで金額が動くため、集計に入れていません。
- 金額の大きさは数えていません。1位かどうかだけを見ており、 2位とどれだけ離れていたかは含めていません。わずかな差でも1位は1位と数えます。
- なぜその会社が片側に寄るのかは、ここでは扱いません。理由は会社ごとに違い、各社の解説記事が1社ずつ扱っています。
- 当サイトの検証で疑いが付いた記録21件は除いています。
この記事の数字の出どころ
FX10社が自社サイトで公表しているスワップポイントを、 当サイトが毎営業日取得して記録したものです(会社×コースで11件・ データ生成日 2026-09-02・集計期間 2026-08-04〜2026-08-31・38通貨ペア)。 金額は1万通貨あたり、付与日数が1日の公表値だけを比べています。 週末や休日をまたぐ日は数日分がまとめて付き、1日分と並べると 会社が何もしていなくても大きく見えるためです。 当サイトが円へ換算している通貨ペアは、会社が何もしなくても為替レートで金額が動くため、 その会社のぶんは集計に入れていません。 同じ集計は当サイトの公開データから再現できます。
よくある質問
スワップポイントで上位に出る会社は決まっているのですか?+
買い側と売り側で顔ぶれが違いました。当サイトが2026-08-04から2026-08-31まで10社の公表値を毎営業日記録し、「同じ通貨ペア・同じ日」ごとに買いの1位(受け取りが最大)と売りの1位(支払いが最小)を決めて会社別に数えたところ、買い側543組・売り側543組のうち、DMM FXは1位になった回数の90%が買い側、楽天証券は6%でした。1位の回数そのものは当サイトが記録できている通貨ペアの範囲でも動くため、観測されていた組のうち何%で1位だったか(勝率)も併記しています。
なぜ「買いの1位」と「売りの1位」を別々に数えるのですか?+
異業者両建ては買う会社と売る会社を別々に置くため、会社はどちらか一方の側で使われるからです。買いの表だけを並べると、売り側にしか現れない会社は最後まで出てきません。買いと売りを別々に数えて初めて、会社ごとにどちら側へ寄っているかが見えます。
この数字は、ランキング表に何回載ったかとは違うのですか?+
違います。当サイトのランキングは1つの通貨ペアにつき最も条件の良い1組だけを載せるため、そこに何回現れたかは掲載されている組の数(現在36件)が上限です。この記事が数えているのは掲載とは関係なく、各社が公表した金額そのものの1位で、数えた組は買い側543・売り側543です(38通貨ペア・20日にわたります)。同じ「買い側・売り側」でも指している数が違います。
表の「1位」を全部足すと、数えた組の数より多くなるのはなぜですか?+
同じ値で並んだ組があるためです。1位を1社に決めず、同じ金額の会社をすべて1位として数えています(丸めや取得時刻のわずかな違いで勝者が入れ替わる状態を、順位の差として扱わないためです)。この期間では買い側84組・売り側69組で並びが起き、そのぶん延べ回数が買い側で154回・売り側で84回だけ組数を上回っています。
この数え方で言えないことは何ですか?+
4つあります。①1位は「その日その通貨ペアで当サイトが記録できた会社の中の1位」です。記録できた会社が3社に満たない組は数えていません(買い386組・売り386組)。②1位の回数は当サイトが記録できている通貨ペアの範囲を含みます——会社によって記録できているペア数が違うため、回数が少ないことは金額が低いことを意味しません。③一部の会社(楽天証券)は円以外で金額を公表しているため、当サイトが円へ換算する通貨ペアを集計から外しています。その会社の数字は、円建ての通貨ペアだけで数えたものです。④集計は全社の公表がそろった最後の日(2026-08-31)までです。それより新しい日は、まだ届いていない会社を含むため数えていません。
他のガイド記事
- 基礎スワップポイントのサヤ取り(異業者両建て)実践ガイド
- 基礎サヤ取り両建ては何日で元が取れるか — 損益分岐日数の考え方
- リスクスワップサヤ取りの5大リスク — 凍結・ギャップ・約款・改定・税
- 通貨ペアユーロズロチ(EUR/PLN)両建てとスワップポイント — 実測データで見る
- 通貨ペアメキシコペソ円の両建てに使う業者比較 — スワップ実測データ
- 体制スワアビラボの計算方法とデータ検証体制 — 数字はどう作られているか
- 基礎スワップポイント比較の落とし穴 — 付与日数・取引単位・日付のズレ
- 業者DMM FXのスワップポイントを他社と比べるときの読み方 — 実測データで見る
- 業者GMOクリック証券のスワップポイントの読み方 — 買いと売りの関係と組み合わせでの現れ方
- 業者みんなのFXのスワップポイントの読み方 — 組み合わせでの現れ方と2つのコース
- 業者SBI FXトレードのスワップポイントの読み方 — 買いと売りを足し合わせた残りと取扱ペア
- 業者GMO外貨のスワップポイントの読み方 — 組み合わせの相手と買い売りの関係
- 業者外為どっとコムのスワップポイントの読み方 — 記録できたペアの幅と、組み合わせに現れる枠
- 業者ヒロセ通商のスワップポイントの読み方 — 組み合わせで買い側・売り側のどちらに現れるか
- 業者外為オンラインのスワップポイントの読み方 — 費用を引いた後まで見えるか
- 基礎スワップの3日分はいつ付くか — 水曜が原則、USD/CADとUSD/TRYは木曜
- 基礎スワップポイントはどのくらいの頻度で変わるのか — 公表値が書き換わった回数の実測
- 基礎スワップポイントが付かない日がある理由 — 付与0日を週の合計で確かめる
- 通貨ペアトルコリラ円スワップのランキングは何日もつのか — 1位の入れ替わりを毎営業日の記録で確かめる
- リスク両建ての証拠金は2社ぶん要る — 含み益は別の会社の口座では使えない
- 基礎スワップポイントは買いと売りで打ち消し合うのか — 会社ごとの違いを実測で数える
- 基礎会社によるスワップの差は縮んでいるのか — 通貨ペアごとに数える
- 口座開設ヒロセ通商(LION FX)の口座開設の流れ — 必要書類・審査日数・受け取り方式の違い
- 口座開設DMM FXの口座開設(アカウント登録)の流れ — 必要書類・所要時間・IDの受け取り方
- 口座開設外為オンラインの口座開設の流れ — 必要書類とログインIDの受け取り方
- 基礎FXのスプレッドは会社でどれだけ違うのか — 円建て主要ペアを並べて数える
- 基礎FX各社はスワップポイントを同じ日に変えるのか — 改定日の重なりを数える
- 基礎スワップの付与日数は会社によって違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで突き合わせる
- 基礎スワップ比較サイトの数字は検証されているのか — 更新を止めた日を全部公開します
- 比較みんなのFXの通常とLIGHTで、スワップポイントは違うのか — 両方に掲示がある通貨ペアを毎日突き合わせました
- 比較FXのスプレッドが狭い会社は、スワップも上位なのか — 同じ通貨ペアで2つの順位を並べて数える
- 基礎スワップポイントの「3日分」は本当に3倍か — まとめ付与の日の金額を1日分と突き合わせる
- 比較スワップの1位が同じ会社のままでも、受け取る金額は動くのか — 順位と水準を別々に数える
- 比較スワップポイントの会社間の差は、買いと売りで同じ大きさか — 通貨ペアごとに両側を測る
- 通貨ペアメキシコペソ円のスワップポイント比較 — 同じ日に会社でいくら違うかを実測で示す
- 比較スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか — 通貨ペアごとに端数を数える
- 比較スワップが一番高い会社は、通貨ペアごとに入れ替わるのか — 同じ日の順位を横に並べる
- 基礎スワップポイントは全通貨ペアで一斉に変わるのか — 1社が値を書き換えた日に、何本まとめて動くか
- 比較スワップポイントは会社ごとに違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで値がぴったり重なる頻度
- 基礎スワップポイントが変わるとき、1回でどれくらい動くのか — 円が絡む通貨ペアの実測
- 基礎スワップの買いと売りが同じ日に動くとき、2つを足した額はどうなるか — 円が絡む通貨ペアの実測
- スワップの会社差は、1年ぶんに直すといくらか — 元本をそろえて通貨ペアごとに実測
- スワップがいちばん低い会社は、いつも同じか — 通貨ペアごとに入れ替わりを実測
- 早朝のFXスプレッドは何倍に広がるか — 各社の公表値を並べて実測
- スワップポイントは他社に合わせて決まるのか — 10社の公表値で実測
- スワップポイントが変わらないまま続くのは偶然か — 10社の公表値で実測
- 政策金利が動くとスワップポイントはどうなるか — 決定の前後7日を、決定が無い週と比べた