FXのスプレッドは会社でどれだけ違うのか — 円建て主要ペアを並べて数える
取引手数料はどの会社も0円ですが、買う価格と売る価格の差(スプレッド)は会社ごとに違います。当サイトが各社の公表ページから取得した値をもとに(取得日は本文に明記)、10社以上が公表している円建て通貨ペアについて、掲示の幅と1万通貨あたりの費用を並べます。掲示と社の数え方、この数え方で言えないことまで。
同じ通貨ペアでも、FX会社によってスプレッドは数倍違います。2026-08-19に当サイトが各社の公表ページから取得した値では、USD/JPYが最も狭い掲示で0.1銭・最も広い掲示で0.9銭(9倍)、EUR/JPYが0.1銭と1.9銭で19倍でした。 1万通貨の取引に直すと、USD/JPYで10円と90円の差になります。 取引手数料はどの会社も0円ですが、費用が同じという意味ではありません。
円建て主要ペアのスプレッドは、会社によってどれだけ開くか
10社以上が公表している円建てペアだけを、開きの大きい順に並べています (2026-08-19 に取得した公表値・1万通貨あたり)。
| 通貨ペア | 掲示 | 最も狭い | 最も広い | 開き | 1万通貨の費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| EUR/JPY | 10件 / 10社 | 0.1銭 | 1.9銭 | 19倍 | 10円 〜 190円 |
| AUD/JPY | 10件 / 10社 | 0.2銭 | 3.2銭 | 16倍 | 20円 〜 320円 |
| NZD/JPY | 10件 / 10社 | 0.4銭 | 3.6銭 | 9倍 | 40円 〜 360円 |
| USD/JPY | 11件 / 10社 | 0.1銭 | 0.9銭 | 9倍 | 10円 〜 90円 |
最も開きが小さいのはUSD/JPYの9倍で、 それでも1万通貨あたり10円と90円の違いがあります。
スプレッドは「何円」になるのか
円建ての通貨ペアでは、1銭(1pip)は0.01円です。1万通貨の取引なら1銭あたり100円になります。スプレッドは買う価格と売る価格の差なので、 ポジションを建てて解消するまでに1回ぶん負担します。
この費用は、スワップポイントのように毎日発生するものではなく、最初に1回だけ発生する点が違います。 受け取るスワップと払うスプレッドを直接引き算すると誤ります。 何日で費用を回収できるかという見方については損益分岐日数の解説で扱っています。
数えているのは「掲示」で、「社」ではない
表の「掲示」欄が2つの数字を持っているのは、1社が複数のコースを公表することがあるためです。 米ドル/円だけ掲示が11件なのは、みんなのFXの通常コースとLIGHTコースの2つを 取得できているためです(他のペアはLIGHTの掲示を取得できていません)。 最も狭い値・最も広い値は掲示単位で取っており、社数はその掲示が何社から出ているかを示します。
この数え方で言えないこと
- 各社が公表しているのは「原則」の値です。早朝の流動性が薄い時間帯、経済指標の発表前後、市場が急変した局面では、 実際に約定する価格差はこれより広がることがあります。この記事の数字は 平常時に公表されている値であり、いつでもこの値で取引できることを意味しません。各社は「原則」の外側についても値を公表しています。それが広告に使っている値の何倍になるかは、早朝のスプレッドは広告値の何倍かで数えています。
- 各社が「原則」としている条件は揃っていません。ここに並べたのは、各社が広告で使っている条件の値です。その条件は会社ごとに違い、時間帯で区切っている会社(午前9時〜翌午前5時、午前8時〜翌午前3時など、 区切り方も各社で違います)のほかに、注文数量で区切っている会社や注文の種類で区切っている会社、終日1本で示している会社があります。 同じ「原則スプレッド」という言葉でも、どういう条件での話かが一致しないまま 横に並んでいることになります。条件の内訳は算出方法に書いています。
- スプレッドの狭さだけで費用の全体は決まりません。スワップポイントの水準、取引できる通貨ペアの数、最小取引単位も費用と条件に効きます。 この記事はそのうちスプレッドだけを取り出したものです。
- 公表している会社が10社に満たないペアは外しています。掲示が少ないと1社の値がそのまま幅を決めてしまい、 「会社によって違う」ではなく「1社だけ違う」の話になるためです。
- 通貨単位が揃っているか確認できていない掲示は外しています。南アフリカランド/円には、他社が0.3〜1.3銭で公表しているなかに14.9銭という掲示があり、 その会社の公表ページには「南アフリカランド/円は10万通貨単位」という記述があります (2026-08-18 に確認)。当サイトの1万通貨あたりへの換算と揃っているかを確かめられていないため、 このペアは表に載せていません。確かめたうえで扱いを決めます。
この記事の数字の出どころ
各社が公表しているスプレッド一覧ページから当サイトが取得した値です (このページの生成日 2026-09-02)。取得の方法と、値をそのまま載せる方針については算出方法に記載しています。
上の数字は、会社ごとに次の日付のものです。日付が揃っていないのは、当サイトが取得した日を載せている場合と、 各社のページに記載されている日付を載せている場合があるためです。
- 2026-08-19(GMO外貨・SBI FXトレード・みんなのFX・ヒロセ通商・外為どっとコム・外為オンライン・松井証券・楽天証券)
- 2026-08-14(DMM FX・GMOクリック証券)
スワップポイントは毎営業日とり直していますが、スプレッドの取り直しは まだ毎日の自動処理に組み込んでいません。取得の仕組みは10社そろっていて、直近は上の日付に実行しました。 実際に取引する前には、各社の公表ページで最新の値を確認してください。
よくある質問
スプレッドは会社によってどれくらい違いますか+
2026-08-19に取得した各社の公表値では、10社以上が公表している円建て4ペアすべてで、最も狭い掲示と最も広い掲示に差がありました。最大はEUR/JPYの19倍(0.1銭と1.9銭)です。会社ごとに公表している原則スプレッドの水準が違うためで、同じ通貨ペアであることは同じ費用であることを意味しません。取得日以降の各社の変更は反映していません。
スプレッドは1万通貨の取引でいくらの費用になりますか+
円建てペアの1銭(1pip)は0.01円なので、1万通貨では1銭あたり100円です。USD/JPYなら、0.1銭の掲示で10円、0.9銭の掲示で90円になります。買値と売値の差なので、ポジションを建てて解消するまでに1回ぶん負担します。
なぜ一部の通貨ペアを載せていないのですか+
公表している会社が10社に満たないペアを外しています。掲示が少ないと1社の値がそのまま幅を決めてしまい、「会社によって違う」ではなく「1社だけ違う」の話になるためです。あわせて、通貨単位が他社と揃っているか確認できていない掲示を含むペアも外しています。
他のガイド記事
- 基礎スワップポイントのサヤ取り(異業者両建て)実践ガイド
- 基礎サヤ取り両建ては何日で元が取れるか — 損益分岐日数の考え方
- リスクスワップサヤ取りの5大リスク — 凍結・ギャップ・約款・改定・税
- 通貨ペアユーロズロチ(EUR/PLN)両建てとスワップポイント — 実測データで見る
- 通貨ペアメキシコペソ円の両建てに使う業者比較 — スワップ実測データ
- 体制スワアビラボの計算方法とデータ検証体制 — 数字はどう作られているか
- 基礎スワップポイント比較の落とし穴 — 付与日数・取引単位・日付のズレ
- 業者DMM FXのスワップポイントを他社と比べるときの読み方 — 実測データで見る
- 業者GMOクリック証券のスワップポイントの読み方 — 買いと売りの関係と組み合わせでの現れ方
- 業者みんなのFXのスワップポイントの読み方 — 組み合わせでの現れ方と2つのコース
- 業者SBI FXトレードのスワップポイントの読み方 — 買いと売りを足し合わせた残りと取扱ペア
- 業者GMO外貨のスワップポイントの読み方 — 組み合わせの相手と買い売りの関係
- 業者外為どっとコムのスワップポイントの読み方 — 記録できたペアの幅と、組み合わせに現れる枠
- 業者ヒロセ通商のスワップポイントの読み方 — 組み合わせで買い側・売り側のどちらに現れるか
- 業者外為オンラインのスワップポイントの読み方 — 費用を引いた後まで見えるか
- 基礎スワップの3日分はいつ付くか — 水曜が原則、USD/CADとUSD/TRYは木曜
- 基礎スワップポイントはどのくらいの頻度で変わるのか — 公表値が書き換わった回数の実測
- 基礎スワップポイントが付かない日がある理由 — 付与0日を週の合計で確かめる
- 通貨ペアトルコリラ円スワップのランキングは何日もつのか — 1位の入れ替わりを毎営業日の記録で確かめる
- リスク両建ての証拠金は2社ぶん要る — 含み益は別の会社の口座では使えない
- 基礎スワップポイントは買いと売りで打ち消し合うのか — 会社ごとの違いを実測で数える
- 基礎会社によるスワップの差は縮んでいるのか — 通貨ペアごとに数える
- 口座開設ヒロセ通商(LION FX)の口座開設の流れ — 必要書類・審査日数・受け取り方式の違い
- 口座開設DMM FXの口座開設(アカウント登録)の流れ — 必要書類・所要時間・IDの受け取り方
- 口座開設外為オンラインの口座開設の流れ — 必要書類とログインIDの受け取り方
- 基礎FX各社はスワップポイントを同じ日に変えるのか — 改定日の重なりを数える
- 基礎スワップの1位に立つ会社は、買いと売りで分かれるのか — 10社を横断して数える
- 基礎スワップの付与日数は会社によって違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで突き合わせる
- 基礎スワップ比較サイトの数字は検証されているのか — 更新を止めた日を全部公開します
- 比較みんなのFXの通常とLIGHTで、スワップポイントは違うのか — 両方に掲示がある通貨ペアを毎日突き合わせました
- 比較FXのスプレッドが狭い会社は、スワップも上位なのか — 同じ通貨ペアで2つの順位を並べて数える
- 基礎スワップポイントの「3日分」は本当に3倍か — まとめ付与の日の金額を1日分と突き合わせる
- 比較スワップの1位が同じ会社のままでも、受け取る金額は動くのか — 順位と水準を別々に数える
- 比較スワップポイントの会社間の差は、買いと売りで同じ大きさか — 通貨ペアごとに両側を測る
- 通貨ペアメキシコペソ円のスワップポイント比較 — 同じ日に会社でいくら違うかを実測で示す
- 比較スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか — 通貨ペアごとに端数を数える
- 比較スワップが一番高い会社は、通貨ペアごとに入れ替わるのか — 同じ日の順位を横に並べる
- 基礎スワップポイントは全通貨ペアで一斉に変わるのか — 1社が値を書き換えた日に、何本まとめて動くか
- 比較スワップポイントは会社ごとに違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで値がぴったり重なる頻度
- 基礎スワップポイントが変わるとき、1回でどれくらい動くのか — 円が絡む通貨ペアの実測
- 基礎スワップの買いと売りが同じ日に動くとき、2つを足した額はどうなるか — 円が絡む通貨ペアの実測
- スワップの会社差は、1年ぶんに直すといくらか — 元本をそろえて通貨ペアごとに実測
- スワップがいちばん低い会社は、いつも同じか — 通貨ペアごとに入れ替わりを実測
- 早朝のFXスプレッドは何倍に広がるか — 各社の公表値を並べて実測
- スワップポイントは他社に合わせて決まるのか — 10社の公表値で実測
- スワップポイントが変わらないまま続くのは偶然か — 10社の公表値で実測
- 政策金利が動くとスワップポイントはどうなるか — 決定の前後7日を、決定が無い週と比べた