比較公開 2026-08-24スワアビラボ編集部

スワップポイントの会社間の差は、買いと売りで同じ大きさか — 通貨ペアごとに両側を測る

同じ通貨ペアのスワップポイントでも、会社によって掲示額は違います。その会社間の開きの大きさを、買いの掲示と売りの掲示で別々に測って比べました。当サイトが毎営業日記録している公表値から、日ごとの開き(掲示額の高い端と低い端の差)の中央値を通貨ペアごとに出し、どちら側が広いかを数えます。差の下限を変えると数がどう動くか、円が絡むペアとそれ以外の違い、買いは受け取りとは限らないこと、この数え方で言えないことまで。

同じ通貨ペアのスワップポイントでも、会社によって掲示額は違います。 その会社間の開きの大きさは、買いの掲示と売りの掲示で同じではありません。2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値で、両側を比べられた31の通貨ペアのうち、売り側のほうが開きが広かったのは19ペア、 買い側が広かったのは12ペアでした。 ただしこの偏りは円が絡むペアに集中しており、それ以外ではほぼ半々です。 金額は1万通貨あたりの円です。

何を数えたか

当サイトは毎営業日、FX各社が公表するスワップポイントを記録しています。 同じ通貨ペア・同じ日でも、いちばん高い掲示といちばん低い掲示には開きがあります。 ここで数えたのはその開きの大きさを、買いの掲示と売りの掲示で別々に出して 比べたものです。開きの単位は掲示(会社×コース)で、 同じ会社が複数のコースを公表している場合はコースごとに別の掲示として数えます。

通貨ペアごとの値は、対象日ごとの開き(その日の最高掲示−最低掲示)の、 期間内の中央値です。対象日は「その日に5つ以上の掲示がそろっている・ 付与日数が1日ぶんの記録どうし・すべての掲示が届いている最終日まで」に限り、 検証で疑わしいと判定した観測と、当サイトが円へ換算している会社の円が絡まないペアの分は 除いています(数え方の詳細は算出方法)。 買いと売りの両側でこの対象日が5日以上ある31ペアだけを比べ、 中央値が大きい側を「開きが広い側」として1ペア1票で数えました。

全体では売り側が広い — ただし下限を置くと消える

1ペア1票の単純な数え方では、売り側のほうが広いペアが19、 買い側が12でした。 ただしこの偏りは、両側の差が小さいペアが作っています。 差の円額に下限を置くと、数はこう動きます。

絞り方売り側が広い買い側が広い
すべて(31ペア)1912
両側の差が5円以上158
両側の差が10円以上98
両側の差が15円以上74
両側の差が20円以上43

下限の置き方で両側の数は近づきます。円の差はペアをまたいで同じ物差しでは比べられない(ペアごとに水準が違う)ため、どれか1つの絞り方だけを答えとして選ぶことはできません。 この表の動き方そのものが、この集計の結果です。

円が絡むペアと、そうでないペアは違う

対円18ペアでは、売り側が広いのが13、買い側が5。 それ以外の13ペアでは、売り側が6、買い側が7でした。偏りがはっきりしているのは対円のペアだけで、 それ以外はほぼ半々です。混ぜた1つの数は、どちらの実態も表しません。

「買い側」は「受け取る側」ではない

ここまでの「買い側/売り側」は注文の側であって、 お金の向き(受け取るか支払うか)ではありません。 買いスワップが支払いになる通貨ペアは実在します——この期間、 記録している全社の買いスワップが負だったペアもあります(スイスフラン円・ユーロドルなど)。 受け払いの向きは会社と日によっても変わるため、 「受け取る側の幅」「支払う側の幅」という分け方では、この集計は数えられません。 同じ会社の買いと売りがどれだけ打ち消し合うかは、別の記事で受け払いの向きごと数えています。

ペア別の一覧(両側の差の円額順)

値は1万通貨あたりの円で、期間内の対象日ごとの開きの中央値です。倍率の順では並べていません——幅の絶対値が小さいペアほど 倍率は大きく跳ねるためです(差の円額と倍率を必ず並べて見てください)。

通貨ペア買い側の開き売り側の開き差(売り−買い)倍率
USD/CHF76.60145.3568.751.90x
GBP/CHF80.00143.4063.401.79x
EUR/CHF65.05125.2060.151.92x
GBP/USD15.0040.0025.002.67x
USD/JPY18.0037.0019.002.06x
CNH/JPY1.5020.0018.5013.33x
NZD/JPY12.0028.5016.502.38x
CAD/JPY20.0032.0012.001.60x
USD/CAD41.3051.6010.301.25x
NOK/JPY1.0010.009.0010.00x
TRY/JPY2.0010.008.005.00x
SEK/JPY2.008.006.004.00x
ZAR/JPY6.4012.005.601.88x
EUR/JPY30.0035.005.001.17x
SGD/JPY18.0023.005.001.28x
CZK/JPY0.105.004.9050.00x
AUD/JPY24.0028.504.501.19x
AUD/USD18.5022.003.501.19x
HUF/JPY0.701.400.702.00x
MXN/JPY9.509.00-0.500.95x
HKD/JPY10.006.50-3.500.65x
AUD/NZD30.0025.60-4.400.85x
EUR/USD39.5035.05-4.450.89x
PLN/JPY47.0037.00-10.000.79x
GBP/JPY35.0024.00-11.000.69x
EUR/GBP58.8047.30-11.500.80x
GBP/AUD33.0020.40-12.600.62x
NZD/USD41.1022.65-18.450.55x
EUR/NZD36.0014.00-22.000.39x
CHF/JPY58.0034.00-24.000.59x
EUR/AUD61.7535.15-26.600.57x

この数え方で言えないこと

  • どの会社が良いかは言えません。ここにあるのは「会社を比べたときの開きの大きさが、見ている側によって違う」という観測だけです。会社選びには掲示額のほかにスプレッド・取引単位・付与日数の違いがあり、比べる前に見るところにまとめてあります
  • 傾向は読めません。期間は約1か月で、この開きが将来も同じである保証はありません。開きそのものが期間中にどう動いたかは別の記事で数えています
  • 開きの円額はペアをまたいで足せません。値は1万通貨あたりの円で、ペアごとに元になる金額と金利の水準が違います。だからこの記事の見出しの数は合計や平均ではなく「どちら側が広いか」の票です
  • なぜ側によって開きが違うのかは分かりません。各社が掲示を決める材料は公表されていません

数値の出所: 当サイトが毎営業日記録している各社公表値(検証通過分のみ・2026-08-04〜2026-08-31)。このページの数字はすべて集計データから自動で 差し込まれており、データの更新とともに変わります。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

スワップポイントの会社間の差は、買いと売りで同じ大きさですか

同じとは限りません。2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値で、買いと売りの両側を比べられた31の通貨ペアのうち、売りの掲示のほうが会社間の開きが広かったのは19ペア、買いの掲示のほうが広かったのは12ペアでした。ただしこの差の円額はペアごとの水準に依存するため、差が10円以上のペアに絞ると9対8になり、円が絡むペアとそれ以外でも数が分かれます。1つの数だけでは答えになりません。

この記事の数字はいつ時点のものですか

2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値です。右端の2026-08-31は、すべての掲示(会社ごと・コースごと)がそろった最終日で、そろっていない最新日は集計に入れていません——届いていない掲示があるだけで開きは狭く見え、誰も金額を変えていないのに差が縮んだように読めてしまうためです。窓はおよそ1か月なので、ここで読めるのは「この期間はこうだった」までで、傾向ではありません。

買いの掲示の幅と売りの掲示の幅は、受け取りと支払いの幅のことですか

違います。ここで数えているのは注文の側(買いか売りか)であって、お金の向き(受け取るか支払うか)ではありません。買いスワップが支払いになる通貨ペアもあり、たとえばスイスフラン円やユーロドルでは、この期間、記録している全社の買いスワップが負でした。受け払いの向きは会社と日によっても変わるため、受け取る側・支払う側という分け方ではこの集計は数えられません。

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