公開 2026-08-30スワアビラボ編集部

早朝のFXスプレッドは何倍に広がるか — 各社の公表値を並べて実測

FX会社が広告に使っている「原則固定」のスプレッドには、会社ごとに違う時間帯の条件が付いています。その時間帯の外側について、各社は別の値を自分で公表しています。当サイトは10社の公表表を取り込んでいるので、広告に使われている帯の値と早朝の帯の値を、同じ物差しで並べられます。時間帯で条件を分けている会社と、注文数量や注文の種類で分けている会社があること、会社ごとに帯の始まりと終わりが違うこと、全社が同じ条件になる時間帯がどこかも実測で示します。当サイトが損益分岐日数に併記しているストレス値とは別の数字であることも説明します。

早朝のスプレッドとして各社が公表している値を、広告に使っている値と並べました。 FX会社が広告に出している「原則固定」のスプレッドには、会社ごとに違う時間帯の条件が付いています。条件を時間帯で分けている会社では、 早朝はその時間帯の外にあたり、別の値が公表されています。 当サイトは10社の公表ページを数えました。条件を時間帯で分けている6社では、早朝の値が広告の時間帯の値の11.29倍から25倍でした。 この2つの数字は、6社それぞれについて1つずつ出した中央値のうち、 いちばん小さいものといちばん大きいものです。中央値は、6社すべてがそろって 早朝の値を公表している7通貨ペアの倍率を並べ、その真ん中を取った値です。 各社の表に載っている値の日付は2026-08-14〜2026-08-19で、会社ごとに違います。

会社ごとに、早朝の値は広告の何倍か

下の表は、各社が自分の公表ページに載せている値です。倍率と差は、6社すべてがそろって早朝の値を公表している7通貨ペアだけで取った中央値です。会社ごとに、条件を出している通貨ペアの数が違います。 その会社の全ペアで中央値を取ると、会社ごとに別の通貨ペアを比べることになります。

差の欄の単位はpipsです。円が絡む通貨ペアでは、1pipsが1銭にあたります (1銭が何円になるかはスプレッドの会社差の記事にあります)。

会社広告に使っている時間帯その外として公表している時間帯広告の値の何倍か
pips
表に載っている値の日付
DMM FX午前9時~翌午前5時午前5時~午前9時17倍+8.92026-08-14
GMOクリック証券午前9:00~翌午前3:00午前3:00~午前9:0011.29倍+5.52026-08-14
GMO外貨午前8時~翌午前3時左記以外の時間帯25倍+5.92026-08-19
ヒロセ通商AM9:00~PM6:00・AM9:00~翌AM3:00AM3:00~AM9:0022.11倍+9.42026-08-19
みんなのFXAM8:00~翌日AM5:00左記以外の時間帯14.14倍+9.12026-08-19
外為どっとコム午前9時~午前3時その他時間帯16.67倍+9.52026-08-19

対象の7通貨ペア: AUD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPY・GBP/USD・NZD/JPY・TRY/JPY・USD/JPY。 時間帯の欄に2つ以上並んでいる会社は、通貨ペアによって条件そのものが違います (その会社が早朝の値を出している通貨ペアに出てくる時間帯を、すべて並べました)。 通貨の単位が各社でそろっているか確認できていない通貨ペアは、スプレッドの会社差の記事と同じ理由で外しています。

そもそも、条件の分け方が会社ごとに違う

10社のうち、条件を時間帯で分けているのは6社です。残りの会社は、時間帯ではない別のもので分けています。

  • SBI FXトレード — 注文の数量
  • 外為オンライン — 当サイトの記録に条件が見当たらない
  • 楽天証券 — 注文の数量
  • 松井証券 — 注文の種類

「早朝が何倍か」を出せる会社が6社にとどまるのは、 データが足りないからではありません。会社によって、条件の付け方そのものが違うからです。 注文の数量で分けている会社の値は、ある時間帯の値ではないので、時間帯の話に混ぜて数えられません。 比較サイトでは、各社のスプレッドが1つの数字で並んでいます。 その数字にどんな条件が付いているかは、会社ごとに違います。

6社の早朝の時間帯が重なるのは、何時から何時か

時間帯で分けている6社は、早朝として公表している時間帯の 始まりも終わりも違います(具体的な時刻は上の表のとおりで、各社の公表ページに 書かれているままを載せています)。6社すべての早朝の時間帯が重なるのは、5時から8時までです。 この時間の外では、早朝の値の会社と広告の値の会社が混ざります。

この数字の限界

ここまでの数字は、各社が自分の公表ページに載せている値を、そのまま並べたものです。 そのうえで、次の点は読み取れません。

  • 各社が公表している表の値です。当サイトが早朝に取引画面を開いて 測った値ではありません。実際に約定する価格差は、公表値より広がることも、 公表されている範囲の中で収まることもあります。
  • 早朝の値を範囲で公表している会社では、広い側(上端)を使っています。狭い側を採ると、実際には広がっているのに「早朝も広告の値と変わらない」と読める結果になるためです。
  • 表に載っている値の日付は会社ごとに違います。DMM FX 2026-08-14/GMOクリック証券 2026-08-14/GMO外貨 2026-08-19/ヒロセ通商 2026-08-19/みんなのFX 2026-08-19/外為どっとコム 2026-08-19。 会社によっては、当サイトが取得した日ではなく、会社側が公表ページに記載している日付です。 その日より後の各社の変更は反映していません。
  • 早朝の時間帯にも広告と同じ値が公表されている組み合わせが1件あります(GMO外貨のUSD/JPY)。 理由は2つ考えられます。1つは、その会社がその通貨ペアでは時間帯によって値を変えていない場合。 もう1つは、当サイトの取り込みが公表ページの一部しか読めていない場合です。 この記事のデータでは、どちらなのか区別できません。 上の表の中央値には、この組み合わせもそのまま含めています。
  • 条件を出している通貨ペアの数は、当サイトが読み取れた範囲です。会社の公表ページは表の作りが会社ごとに違い、時間帯の欄が空になっている通貨ペアもあります。 「この会社は一部の通貨ペアでしか時間帯の条件を出していない」とは読まないでください。 「当サイトが時間帯として読み取れたのは、この範囲だった」と読んでください。
  • 会社の優劣を示すものではありません。時間帯の区切り方も、条件を出している 通貨ペアの数も会社ごとに違うため、倍率の大小をそのまま「この会社は広がりやすい」とは 読めません。当サイトはこの表で会社を順位付けしていません。

当サイトの「ストレス値」とは別の数字です

当サイトは損益分岐日数に、スプレッドが2倍に 広がったと仮定した「ストレス値」を併記しています。この2倍は当サイトが仮に置いた数字で、この記事の倍率から計算したものではありません。どの会社のどの組み合わせにも、同じ2倍を当てはめています。 時間帯ごとの目安として読める数字ではありません。

2026-08-30まで、当サイトはストレス値の理由として「早朝の流動性が薄い時間帯」を 挙げていました。この記事で各社の公表値を数えたところ、早朝の値は広告の時間帯の値の11.29倍から25倍でした。仮に置いた2倍ではこの実測を説明できないため、同じ日にストレス値の理由から 早朝を外しました(現在は指標の発表前後や市場の急変を理由にしています)。 早朝の値が実際にいくつなのかは、この記事のように各社の公表値を並べる形で示します。

数え方と、データの配布

当サイトは10社の公表ページの表を取り込んでいます。この記事の集計は、そのうち会社が「時間帯」で条件を分けている通貨ペアだけを取り出したものです。 広告に使っている時間帯の値と、その外の時間帯の値を、通貨ペアごとに突き合わせました。 同じ会社が同じ通貨ペアに複数のコースを出している場合は、標準のコースを1つだけ数えます (狭いコースを選ぶと、倍率の分母が小さくなって数字が大きく出るためです)。

この集計はデータ配布のページでそのまま公開しています。 表に出した中央値だけでなく、会社と通貨ペアの組み合わせ1つずつを1行にした明細(広告の時間帯の値・早朝の時間帯の値・時間帯の名前・表に載っている値の日付)も入っています。 上の表の数字がその明細から出ているかを、読んだ方の手で確かめられます。

なお、会社によっては公表ページに「スプレッド提示率」の開示があり、そこには集計期間中に 実際に出た最大値が載っています。この記事はその数字を使っていません。「この時間帯はこの値です」と会社が示している値と、実際に出た最大値は、別のものだからです。 混ぜると、会社によって別の物差しの数字を並べることになります。

算出方法の全体は算出方法のページに書いています。 なお当サイトが毎日とり直しているのはスワップポイントと為替レートで、 スプレッドは取得した日の値のまま止まっています(同ページの4)。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

早朝のFXスプレッドは何倍に広がりますか

10社のうち、条件を時間帯で分けている6社では、早朝の値が広告に使っている時間帯の値の11.29倍から25倍でした。この2つの数字は、6社それぞれについて1つずつ出した中央値のうち、いちばん小さいものといちばん大きいものです。中央値は、6社すべてがそろって早朝の値を公表している7通貨ペアの倍率を並べ、その真ん中を取った値です。これは各社が公表している表の値であり、当サイトが早朝に取引画面を開いて測った値ではありません。各社の表に載っている値の日付は会社ごとに違い、その日より後の変更は反映していません。

なぜ10社すべてを比べていないのですか

「原則固定」の条件を時間帯で分けている会社が6社だからです。残りの会社は、注文の数量や注文の種類で条件を分けているか、当サイトの記録に条件が見当たりません。注文の数量で分けている会社の値は、ある時間帯の値ではありません。時間帯の話に混ぜると、別のものを比べることになります。

この数字のとおりのスプレッドで取引できますか

できるとは限りません。ここに並べたのは各社が公表している表の値で、実際に約定する価格差ではありません。早朝の値を1つの数字ではなく範囲で公表している会社もあり、その場合は広い側(上端)を使っています。市場の状況によっては、公表値より広がることも、公表されている範囲の中で収まることもあります。

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