スワップポイントが変わるとき、1回でどれくらい動くのか — 円が絡む通貨ペアの実測
スワップポイントは変わると聞くけれど、変わるときは1回でどれくらい動くのか。当サイトは10社の公表値を毎営業日記録しています。そのため、同じ会社・同じ通貨ペアの金額が前の記録から動いた大きさを、1回ずつ数えられます。真ん中の大きさだけでなく、大きく動いた側(20回に1回はどれくらいか、いちばん大きかったのはどれくらいか)と、そのときの金額に対する比も実測で示します。円が絡まない通貨ペアを主な数値から外した理由と、数えていない記録の件数も併記します。
FX会社がスワップポイントを書き換えるとき、1回の動きは中央値で、そのときの金額の4.1%でした (そのときの金額=書き換える前と後のうち、金額が大きいほう)。 金額にすると2円(1万通貨あたり・1日あたり)です。 円が絡む通貨ペアについて、2026-08-04から2026-09-02までに 各社の公表値が動いた250回を数えました。ただし20回に1回は7円以上動いており、 いちばん大きかったのは30円(そのときの金額の21.7%)でした。 金額は22の通貨ペアをまとめて並べた位置で、 特定の通貨ペアの目安ではありません。
何を「1回」と数えたのか
1回とは、同じ会社・同じ通貨ペア・同じ日の書き換えを、 ひとまとめにした単位です。 当サイトは各社が公表しているスワップポイントの表を、毎営業日取得しています。 同じ会社・同じ通貨ペアの公表された金額が前の記録から変わっていれば、 それを1回の動きとして数えます。 その動きの大きさを出すときだけ、付与日数(何日分がまとめて付くか)で割って1日あたりに直し、 1万通貨あたりの円にそろえています。 動いた向き(増えたか減ったか)は分けず、大きさだけを見ます。
同じ会社が同じ日に、同じ通貨ペアの買いと売りの両方を動かすことがあります。また、同じ会社が2つのコースを公表していることもあります。 これらはまとめて1回と数え、その1回の大きさは、 まとめた中でいちばん大きかった動きにしています。 買いと売り、2つのコースを別々に数えると、1回の書き換えが最大4回として数えられます。 実際の書き換えの回数よりずっと多くなるため、まとめました。まとめる前の数え方では516回で、中央値は2円・そのときの金額の4.0%です。
1回の動きの大きさ — 小さい動きが多く、時々大きい
円が絡む通貨ペアで数えた250回を、動きの大きさの順に並べました。
| どれだけの回がこの大きさ以上か | そのときの金額に対する比 | 金額(1万通貨・1日あたり) |
|---|---|---|
| 2回に1回(中央値) | 4.1% | 2円 |
| 4回に1回 | — | 4円 |
| 20回に1回 | — | 7円 |
| いちばん大きかった1回 | 21.7% | 30円 |
比の列と金額の列は、それぞれ別に並べ替えた値です。同じ行に並んでいても、比と金額が同じ1回から来ているとはかぎりません。 片方からもう片方を計算することもできません。 比は1回ごとに「動いた大きさ ÷ そのときの金額」を出してから並べたもので、「そのときの金額」は書き換える前と後のうち金額が大きいほうです (前で割るか後で割るかで答えが変わってしまうので、向きによらない側にそろえています)。 金額の列は、金額のまま並べたものです。 表の「—」は、その位置の比を出していないという意味です。 比を出せなかった回(そのときの金額が1円に満たない回)は1回でした。 金額は通貨ペアごとに大きさが違うため、通貨ペアをまたいで足したり平均したりはしていません——22の通貨ペアを1つに並べたときの位置を示しているだけで、特定の通貨ペアの目安ではありません(実際、この表のいちばん大きかった1回はUSD/JPYで起きています)。
動きはたいてい小さく、時々まとまって大きくなります。20回に1回の7円は、中央値の2円のおよそ4倍です。平均やひとつの代表値だけで「これくらい動く」と言うと、 この大きく動いた側が見えなくなります。
いちばん大きかった動き
この期間でいちばん大きかったのはUSD/JPYの30円(2026-08-31)でした。 金額は138円から108円へ動いています。 動いた30円は、そのときの金額に対して21.7%にあたります (そのときの金額=書き換える前と後のうち金額が大きいほうで、この回は138円)。 金額だけを見ると大きく見えますが、もともとの金額が大きい通貨ペアほど、1回の動きも金額としては大きくなります。 そのため当サイトでは、通貨ペアをまたいで比べるときは、そのときの金額に対する比で見ています。
2円が小さいことは、「安定している」という意味ではない
円が絡む通貨ペアのスワップポイントは、大半が1円単位で公表されています。 1円未満の端数が付く通貨ペアは限られていることも、 当サイトの別の記事「スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか」で実測しています。 中央値の2円は、その1円単位でいえば2つ分の動きです。
ただし、これを「1回あたり2円しか動かない=安定している」と読むと、 上の表の下の行が見えなくなります。 20回に1回は7円以上、いちばん大きかった回は30円動いています。この記事が言えるのは「半分の回は2円以下だった」までです—— どの大きさが最も多かったか(最頻値)は数えていません。
円が絡まない通貨ペアを、主な数値から外した理由
ユーロ/米ドルのように円が絡まない通貨ペアの金額には、各社が自社で外貨から円に換算した分が含まれます。 換算に使う為替レートが動けば、会社がスワップポイントを決め直していなくても、 公表される円の金額は変わります。 当サイトが取得しているのは各社の公表値だけなので、金額が動いたとき、それが会社の判断によるものか、為替によるものかを区別できません(この点は算出方法にも書いています)。
この期間に、円が絡まない通貨ペアで金額が動いたのは876回でした。 中央値はそのときの金額の0.7%、金額では1円です。この回数を「会社が書き換えた回数」とは呼べません—— そのうち何回が会社の判断によるもので、何回が為替によるものかを、当サイトは測っていないためです。
数えていないもの
次の3つは、数えた250回に入れていません。外した件数も出します。
- まとめて付く日数が前後で変わる比較 — 2,984件。スワップポイントは数日分がまとまって付く日があり、その日に公表される金額は日数ぶん大きくなります。 前後で日数が違う記録どうしは、公表された金額が変わっていても、 会社が金額を決め直したのか、まとまって付く日が来ただけなのかを区別できません。 そのため比べていません。
- 他社と桁が違うなど、取り込みの誤りが疑われる記録を含む比較 — 2件。こうした記録は通貨ペア別のページでも表示から外しており、この記事でも同じ扱いにしています。
- 前の記録から4日を超えて空いている比較 — 0件。取得できなかった期間をまたいで比べると、その間の複数回の書き換えが1回分として数えられるためです。
これらの件数と、数えた250回を足して割合を作ることはできません。数えた側は「金額が動いた回」だけですが、外した側は 「金額が動いた回と動かなかった回の両方」を含んでいます。数えている対象が違います。 とくに1つめについては、その区間のあいだに金額が何回動いたかまでは切り分けられません—— まとめて付く日をまたいだ前後で金額が違っていても、会社が何回書き換えたのかは公表値から読めないためです。 なお「変わったかどうか」自体は、まとめて付く日を外したうえで別の記事が別の数え方で数えています。
この期間に記録した円が絡む通貨ペアは22あり、そのうち金額が動いたのは18、 会社は9社です。 数えた期間の最後の日(2026-09-02)は、 当サイトが公開している比較データの最終日に合わせています。
この記事が扱っていないこと
当サイトには、スワップポイントの動き方を別の角度から数えた記事があります。 数えているものが違うので、数字も違います。
- どのくらいの頻度で変わるのか —何回変わったかを数えた記事です。 あちらは買い・売り・コースを1つずつ数え、 こちらは同じ会社・同じ日のものをまとめて1回と数えています。 そのため、同じ期間でも件数は一致しません。
- 同じ日に何社が変えるのか — 会社どうしが同じ日に動くかを数えた記事です。
- 1社が同じ日に何本まとめて変えるか — 1つの会社の中で、通貨ペアをまたいで一斉に動くかを数えた記事です。
- 1位の金額が期間のあいだにどう動いたか — 期間を通していちばん高かった金額と、いちばん安かった金額の差です。1回あたりの大きさではありません。 その1回あたりを数えたのが、この記事です。
この記事は金額がどう動いたかだけを数えています。 各社が金額を決める材料は公表されていないため、なぜその大きさで動いたのかについては何も測っていません。 期間はおよそ1か月で、この期間の外については言えません。
この集計に使った数値はデータ配布のページからダウンロードできます。 同じ手順で数え直せます。
よくある質問
スワップポイントは1回でどれくらい変わりますか+
円が絡む通貨ペアで数えると、1回の動きは中央値で、そのときの金額の4.1%でした。ここでの「そのときの金額」は、書き換える前と後のうち金額が大きいほうです。金額にすると2円(1万通貨あたり・1日あたり)です。2026-08-04から2026-09-02までに各社の公表値が動いた250回を数えています。ただし小さい動きばかりではありません。4回に1回は4円以上、20回に1回は7円以上動き、いちばん大きかったのは30円でした。これらの金額は22の通貨ペアをまとめて並べた位置であり、特定の通貨ペアの目安ではありません。
中央値が小さいなら、スワップポイントは安定しているということですか+
そうとは言えません。円が絡む通貨ペアのスワップポイントは、大半が1円単位で公表されています(当サイトの別の記事で実測しました)。中央値の2円は、その1円単位の2つ分にあたる小さな動きです。ただし小さい動きばかりではなく、20回に1回は7円以上、いちばん大きかった回は30円動いています。「1回あたり2円しか動かない」と読むと、この大きく動いた側が見えなくなります。
いちばん大きかった動きはどれくらいですか+
USD/JPYで30円でした(2026-08-31)。金額は138円から108円へ動いています。動いた30円は、そのときの金額に対して21.7%にあたります(そのときの金額=書き換える前と後のうち金額が大きいほうで、この回は138円)。金額そのものより、そのときの金額に対してどれだけ動いたかで見てください。もともとの金額が大きい通貨ペアほど、動く幅も金額としては大きくなるためです。
円が絡まない通貨ペアは、なぜ別に扱うのですか+
ユーロ/米ドルのように円が絡まない通貨ペアの金額には、各社が自社で外貨から円に換算した分が含まれます。換算に使う為替レートが動けば、会社がスワップポイントを決め直していなくても、公表される円の金額は変わります。金額が動いたとき、それが会社の判断によるものか、為替によるものかを、当サイトの公表値からは区別できません。そのため、この記事の主な数値は円が絡む通貨ペアだけで出しています。円が絡まない通貨ペアで金額が動いた回数は876回ありましたが、そのうち何回が会社の判断によるものかは分かりません。
この記事の数字はいつ時点のものですか+
2026-08-04から2026-09-02までに各社が公表した値です。当サイトが毎営業日取得している記録から数えています。期間はおよそ1か月なので、ここで言えるのは「この期間はこうだった」までです。会社が金額を決める材料は公表されていないため、なぜその大きさで動いたのかについては何も測っていません。
他のガイド記事
- 基礎スワップポイントのサヤ取り(異業者両建て)実践ガイド
- 基礎サヤ取り両建ては何日で元が取れるか — 損益分岐日数の考え方
- リスクスワップサヤ取りの5大リスク — 凍結・ギャップ・約款・改定・税
- 通貨ペアユーロズロチ(EUR/PLN)両建てとスワップポイント — 実測データで見る
- 通貨ペアメキシコペソ円の両建てに使う業者比較 — スワップ実測データ
- 体制スワアビラボの計算方法とデータ検証体制 — 数字はどう作られているか
- 基礎スワップポイント比較の落とし穴 — 付与日数・取引単位・日付のズレ
- 業者DMM FXのスワップポイントを他社と比べるときの読み方 — 実測データで見る
- 業者GMOクリック証券のスワップポイントの読み方 — 買いと売りの関係と組み合わせでの現れ方
- 業者みんなのFXのスワップポイントの読み方 — 組み合わせでの現れ方と2つのコース
- 業者SBI FXトレードのスワップポイントの読み方 — 買いと売りを足し合わせた残りと取扱ペア
- 業者GMO外貨のスワップポイントの読み方 — 組み合わせの相手と買い売りの関係
- 業者外為どっとコムのスワップポイントの読み方 — 記録できたペアの幅と、組み合わせに現れる枠
- 業者ヒロセ通商のスワップポイントの読み方 — 組み合わせで買い側・売り側のどちらに現れるか
- 業者外為オンラインのスワップポイントの読み方 — 費用を引いた後まで見えるか
- 基礎スワップの3日分はいつ付くか — 水曜が原則、USD/CADとUSD/TRYは木曜
- 基礎スワップポイントはどのくらいの頻度で変わるのか — 公表値が書き換わった回数の実測
- 基礎スワップポイントが付かない日がある理由 — 付与0日を週の合計で確かめる
- 通貨ペアトルコリラ円スワップのランキングは何日もつのか — 1位の入れ替わりを毎営業日の記録で確かめる
- リスク両建ての証拠金は2社ぶん要る — 含み益は別の会社の口座では使えない
- 基礎スワップポイントは買いと売りで打ち消し合うのか — 会社ごとの違いを実測で数える
- 基礎会社によるスワップの差は縮んでいるのか — 通貨ペアごとに数える
- 口座開設ヒロセ通商(LION FX)の口座開設の流れ — 必要書類・審査日数・受け取り方式の違い
- 口座開設DMM FXの口座開設(アカウント登録)の流れ — 必要書類・所要時間・IDの受け取り方
- 口座開設外為オンラインの口座開設の流れ — 必要書類とログインIDの受け取り方
- 基礎FXのスプレッドは会社でどれだけ違うのか — 円建て主要ペアを並べて数える
- 基礎FX各社はスワップポイントを同じ日に変えるのか — 改定日の重なりを数える
- 基礎スワップの1位に立つ会社は、買いと売りで分かれるのか — 10社を横断して数える
- 基礎スワップの付与日数は会社によって違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで突き合わせる
- 基礎スワップ比較サイトの数字は検証されているのか — 更新を止めた日を全部公開します
- 比較みんなのFXの通常とLIGHTで、スワップポイントは違うのか — 両方に掲示がある通貨ペアを毎日突き合わせました
- 比較FXのスプレッドが狭い会社は、スワップも上位なのか — 同じ通貨ペアで2つの順位を並べて数える
- 基礎スワップポイントの「3日分」は本当に3倍か — まとめ付与の日の金額を1日分と突き合わせる
- 比較スワップの1位が同じ会社のままでも、受け取る金額は動くのか — 順位と水準を別々に数える
- 比較スワップポイントの会社間の差は、買いと売りで同じ大きさか — 通貨ペアごとに両側を測る
- 通貨ペアメキシコペソ円のスワップポイント比較 — 同じ日に会社でいくら違うかを実測で示す
- 比較スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか — 通貨ペアごとに端数を数える
- 比較スワップが一番高い会社は、通貨ペアごとに入れ替わるのか — 同じ日の順位を横に並べる
- 基礎スワップポイントは全通貨ペアで一斉に変わるのか — 1社が値を書き換えた日に、何本まとめて動くか
- 比較スワップポイントは会社ごとに違うのか — 同じ日・同じ通貨ペアで値がぴったり重なる頻度
- 基礎スワップの買いと売りが同じ日に動くとき、2つを足した額はどうなるか — 円が絡む通貨ペアの実測
- スワップの会社差は、1年ぶんに直すといくらか — 元本をそろえて通貨ペアごとに実測
- スワップがいちばん低い会社は、いつも同じか — 通貨ペアごとに入れ替わりを実測
- 早朝のFXスプレッドは何倍に広がるか — 各社の公表値を並べて実測
- スワップポイントは他社に合わせて決まるのか — 10社の公表値で実測
- スワップポイントが変わらないまま続くのは偶然か — 10社の公表値で実測
- 政策金利が動くとスワップポイントはどうなるか — 決定の前後7日を、決定が無い週と比べた