基礎公開 2026-08-28スワアビラボ編集部

スワップポイントが変わるとき、1回でどれくらい動くのか — 円が絡む通貨ペアの実測

スワップポイントは変わると聞くけれど、変わるときは1回でどれくらい動くのか。当サイトは10社の公表値を毎営業日記録しています。そのため、同じ会社・同じ通貨ペアの金額が前の記録から動いた大きさを、1回ずつ数えられます。真ん中の大きさだけでなく、大きく動いた側(20回に1回はどれくらいか、いちばん大きかったのはどれくらいか)と、そのときの金額に対する比も実測で示します。円が絡まない通貨ペアを主な数値から外した理由と、数えていない記録の件数も併記します。

FX会社がスワップポイントを書き換えるとき、1回の動きは中央値で、そのときの金額の4.1%でした (そのときの金額=書き換える前と後のうち、金額が大きいほう)。 金額にすると2円(1万通貨あたり・1日あたり)です。 円が絡む通貨ペアについて、2026-08-04から2026-09-02までに 各社の公表値が動いた250回を数えました。ただし20回に1回は7円以上動いており、 いちばん大きかったのは30円(そのときの金額の21.7%)でした。 金額は22の通貨ペアをまとめて並べた位置で、 特定の通貨ペアの目安ではありません。

何を「1回」と数えたのか

1回とは、同じ会社・同じ通貨ペア・同じ日の書き換えを、 ひとまとめにした単位です。 当サイトは各社が公表しているスワップポイントの表を、毎営業日取得しています。 同じ会社・同じ通貨ペアの公表された金額が前の記録から変わっていれば、 それを1回の動きとして数えます。 その動きの大きさを出すときだけ、付与日数(何日分がまとめて付くか)で割って1日あたりに直し、 1万通貨あたりの円にそろえています。 動いた向き(増えたか減ったか)は分けず、大きさだけを見ます。

同じ会社が同じ日に、同じ通貨ペアの買いと売りの両方を動かすことがあります。また、同じ会社が2つのコースを公表していることもあります。 これらはまとめて1回と数え、その1回の大きさは、 まとめた中でいちばん大きかった動きにしています。 買いと売り、2つのコースを別々に数えると、1回の書き換えが最大4回として数えられます。 実際の書き換えの回数よりずっと多くなるため、まとめました。まとめる前の数え方では516回で、中央値は2円・そのときの金額の4.0%です。

1回の動きの大きさ — 小さい動きが多く、時々大きい

円が絡む通貨ペアで数えた250回を、動きの大きさの順に並べました。

どれだけの回がこの大きさ以上かそのときの金額に対する比金額(1万通貨・1日あたり)
2回に1回(中央値)4.1%2円
4回に1回4円
20回に1回7円
いちばん大きかった1回21.7%30円

比の列と金額の列は、それぞれ別に並べ替えた値です。同じ行に並んでいても、比と金額が同じ1回から来ているとはかぎりません。 片方からもう片方を計算することもできません。 比は1回ごとに「動いた大きさ ÷ そのときの金額」を出してから並べたもので、「そのときの金額」は書き換える前と後のうち金額が大きいほうです (前で割るか後で割るかで答えが変わってしまうので、向きによらない側にそろえています)。 金額の列は、金額のまま並べたものです。 表の「—」は、その位置の比を出していないという意味です。 比を出せなかった回(そのときの金額が1円に満たない回)は1回でした。 金額は通貨ペアごとに大きさが違うため、通貨ペアをまたいで足したり平均したりはしていません——22の通貨ペアを1つに並べたときの位置を示しているだけで、特定の通貨ペアの目安ではありません(実際、この表のいちばん大きかった1回はUSD/JPYで起きています)。

動きはたいてい小さく、時々まとまって大きくなります。20回に1回の7円は、中央値の2円のおよそ4倍です。平均やひとつの代表値だけで「これくらい動く」と言うと、 この大きく動いた側が見えなくなります。

いちばん大きかった動き

この期間でいちばん大きかったのはUSD/JPYの30円(2026-08-31)でした。 金額は138円から108円へ動いています。 動いた30円は、そのときの金額に対して21.7%にあたります (そのときの金額=書き換える前と後のうち金額が大きいほうで、この回は138円)。 金額だけを見ると大きく見えますが、もともとの金額が大きい通貨ペアほど、1回の動きも金額としては大きくなります。 そのため当サイトでは、通貨ペアをまたいで比べるときは、そのときの金額に対する比で見ています。

2円が小さいことは、「安定している」という意味ではない

円が絡む通貨ペアのスワップポイントは、大半が1円単位で公表されています。 1円未満の端数が付く通貨ペアは限られていることも、 当サイトの別の記事「スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか」で実測しています。 中央値の2円は、その1円単位でいえば2つ分の動きです。

ただし、これを「1回あたり2円しか動かない=安定している」と読むと、 上の表の下の行が見えなくなります。 20回に1回は7円以上、いちばん大きかった回は30円動いています。この記事が言えるのは「半分の回は2円以下だった」までです—— どの大きさが最も多かったか(最頻値)は数えていません。

円が絡まない通貨ペアを、主な数値から外した理由

ユーロ/米ドルのように円が絡まない通貨ペアの金額には、各社が自社で外貨から円に換算した分が含まれます。 換算に使う為替レートが動けば、会社がスワップポイントを決め直していなくても、 公表される円の金額は変わります。 当サイトが取得しているのは各社の公表値だけなので、金額が動いたとき、それが会社の判断によるものか、為替によるものかを区別できません(この点は算出方法にも書いています)。

この期間に、円が絡まない通貨ペアで金額が動いたのは876回でした。 中央値はそのときの金額の0.7%、金額では1円です。この回数を「会社が書き換えた回数」とは呼べません—— そのうち何回が会社の判断によるもので、何回が為替によるものかを、当サイトは測っていないためです。

数えていないもの

次の3つは、数えた250回に入れていません。外した件数も出します。

  • まとめて付く日数が前後で変わる比較 — 2,984件。スワップポイントは数日分がまとまって付く日があり、その日に公表される金額は日数ぶん大きくなります。 前後で日数が違う記録どうしは、公表された金額が変わっていても、 会社が金額を決め直したのか、まとまって付く日が来ただけなのかを区別できません。 そのため比べていません。
  • 他社と桁が違うなど、取り込みの誤りが疑われる記録を含む比較 — 2件。こうした記録は通貨ペア別のページでも表示から外しており、この記事でも同じ扱いにしています。
  • 前の記録から4日を超えて空いている比較 — 0件。取得できなかった期間をまたいで比べると、その間の複数回の書き換えが1回分として数えられるためです。

これらの件数と、数えた250回を足して割合を作ることはできません。数えた側は「金額が動いた回」だけですが、外した側は 「金額が動いた回と動かなかった回の両方」を含んでいます。数えている対象が違います。 とくに1つめについては、その区間のあいだに金額が何回動いたかまでは切り分けられません—— まとめて付く日をまたいだ前後で金額が違っていても、会社が何回書き換えたのかは公表値から読めないためです。 なお「変わったかどうか」自体は、まとめて付く日を外したうえで別の記事が別の数え方で数えています。

この期間に記録した円が絡む通貨ペアは22あり、そのうち金額が動いたのは18、 会社は9社です。 数えた期間の最後の日(2026-09-02)は、 当サイトが公開している比較データの最終日に合わせています。

この記事が扱っていないこと

当サイトには、スワップポイントの動き方を別の角度から数えた記事があります。 数えているものが違うので、数字も違います。

この記事は金額がどう動いたかだけを数えています。 各社が金額を決める材料は公表されていないため、なぜその大きさで動いたのかについては何も測っていません。 期間はおよそ1か月で、この期間の外については言えません。

この集計に使った数値はデータ配布のページからダウンロードできます。 同じ手順で数え直せます。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

スワップポイントは1回でどれくらい変わりますか

円が絡む通貨ペアで数えると、1回の動きは中央値で、そのときの金額の4.1%でした。ここでの「そのときの金額」は、書き換える前と後のうち金額が大きいほうです。金額にすると2円(1万通貨あたり・1日あたり)です。2026-08-04から2026-09-02までに各社の公表値が動いた250回を数えています。ただし小さい動きばかりではありません。4回に1回は4円以上、20回に1回は7円以上動き、いちばん大きかったのは30円でした。これらの金額は22の通貨ペアをまとめて並べた位置であり、特定の通貨ペアの目安ではありません。

中央値が小さいなら、スワップポイントは安定しているということですか

そうとは言えません。円が絡む通貨ペアのスワップポイントは、大半が1円単位で公表されています(当サイトの別の記事で実測しました)。中央値の2円は、その1円単位の2つ分にあたる小さな動きです。ただし小さい動きばかりではなく、20回に1回は7円以上、いちばん大きかった回は30円動いています。「1回あたり2円しか動かない」と読むと、この大きく動いた側が見えなくなります。

いちばん大きかった動きはどれくらいですか

USD/JPYで30円でした(2026-08-31)。金額は138円から108円へ動いています。動いた30円は、そのときの金額に対して21.7%にあたります(そのときの金額=書き換える前と後のうち金額が大きいほうで、この回は138円)。金額そのものより、そのときの金額に対してどれだけ動いたかで見てください。もともとの金額が大きい通貨ペアほど、動く幅も金額としては大きくなるためです。

円が絡まない通貨ペアは、なぜ別に扱うのですか

ユーロ/米ドルのように円が絡まない通貨ペアの金額には、各社が自社で外貨から円に換算した分が含まれます。換算に使う為替レートが動けば、会社がスワップポイントを決め直していなくても、公表される円の金額は変わります。金額が動いたとき、それが会社の判断によるものか、為替によるものかを、当サイトの公表値からは区別できません。そのため、この記事の主な数値は円が絡む通貨ペアだけで出しています。円が絡まない通貨ペアで金額が動いた回数は876回ありましたが、そのうち何回が会社の判断によるものかは分かりません。

この記事の数字はいつ時点のものですか

2026-08-04から2026-09-02までに各社が公表した値です。当サイトが毎営業日取得している記録から数えています。期間はおよそ1か月なので、ここで言えるのは「この期間はこうだった」までです。会社が金額を決める材料は公表されていないため、なぜその大きさで動いたのかについては何も測っていません。

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