公開 2026-08-30スワアビラボ編集部

スワップの会社差は、1年ぶんに直すといくらか — 元本をそろえて通貨ペアごとに実測

FXのスワップポイントは会社によって違いますが、その差が効く度合いは通貨ペアで大きく変わります。1万通貨あたりの金額をそのまま比べると、1通貨の値段が高い通貨ペアが上に来るだけなので、同じ元本を置いたときにどれだけ効くかを倍率でそろえて比べました。あわせて、その差が「誰と誰の差」なのかも測っています。会社間の差はいちばん高い金額といちばん低い金額の2つだけで決まるので、真ん中の会社にいる人から見た差はそれよりずっと小さくなるためです。差が期間中に1度も動かなかった通貨ペアの数も出しています。

FXのスワップポイントは会社によって違います。 同じ金額ぶんを持ったとき、会社による差がいちばん大きく出るのはHUF/JPYでした。USD/JPYの差を1とすると約12.36倍です。 いちばん小さいのはCZK/JPYで、約0.12倍でした。 ただし、この差はいちばん低い金額を出している会社を選んだ人から見た数字です。 金額が真ん中の会社にいる人から見ると、差はもっと小さくなります。31の通貨ペアのうち22では、いちばん低い会社から見た差の半分に届きません。2026-08-04から2026-09-02まで、10社の公表ページから毎営業日記録した値によります (為替の換算は2026-09-02時点)。

何を1つと数えたか

この記事が1つと数えるのは、同じ会社の同じコースが、同じ通貨ペアについて、その日に出した1つの金額です。 1つの会社が、金額の違うコースを2つ公表していることがあります。その場合は2つと数えます。 会社の数ではなくコースの数で数えるのは、同じ会社でもコースが違えば金額が違うからです。

1日ぶんの差は、その日にそろった金額のうちいちばん高いものといちばん低いものの差です。 これを日ごとに出し、小さい順に並べて真ん中に来る値を、この記事の「差」として使います。 1日だけ大きく開いた日があっても、その1日で結論が決まらないようにするためです。 金額は1万通貨あたり・1日あたりの円です。 数日分がまとめて付く日は、前の記録と比べられないため数から外しています。 数えたのは5つ以上のコースがそろった日だけで、全社の取得がそろった2026-08-31までで区切っています。

同じ金額を持つと、どの通貨ペアで差が大きいか

1万通貨あたりの差をそのまま並べると、1通貨の値段が高い通貨ペアが上に来るだけになります。 1通貨が数十円の通貨と、1円に満たない通貨では、同じ「1万通貨」でも必要な金額が百倍以上違うからです。 そこで、どの通貨ペアも同じ金額ぶんを持ったときの差に直して比べます。 1通貨の値段が安い通貨ペアほど、同じ金額でも多くの数量を持てるので、円で見た差は大きくなります。USD/JPYの差を1として、ほかの通貨ペアが何倍になるかを出したのが下の表です。

表の「1年ぶん」は、その差が1年続いたとしたらいくらになるか、という言い換えです。 ここでいう「真ん中の会社」は、各社の金額を高い順に並べたとき、真ん中に来る会社のことです。USD/JPYなら、1万通貨で年6,570円です。 金額が真ん中の会社にいる人から見ると、年1,278円になります。どちらも、受け取れる金額ではありません。

通貨ペア1日あたりの差1年ぶん(いちばん低い会社から)1年ぶん(真ん中の会社から)コースの数倍率(USD/JPY=1)差が変わった日
HUF/JPY0.7円256円219円712.36変わらず
PLN/JPY47円17,155円16,425円79.76変わらず
MXN/JPY9.5円3,468円548円118.982/13日
ZAR/JPY6.4円2,336円876円115.725/13日
TRY/JPY2円730円694円115.372/13日
HKD/JPY10円3,650円3,468円64.361/13日
USD/CHF76.6円27,959円8,395円94.2613/15日
NZD/USD41.1円15,002円5,512円93.928/15日
GBP/CHF80円29,200円14,965円93.3013/14日
EUR/CHF65.05円23,743円9,125円93.127/15日
EUR/AUD61.75円22,539円7,045円92.9610/15日
EUR/GBP58.80000000000001円21,462円6,205円92.8210/14日
CHF/JPY58円21,170円12,775円92.622/13日
AUD/NZD30円10,950円2,847円82.337/15日
USD/CAD41.3円15,075円7,483円72.2911/15日
EUR/USD39.5円14,418円5,119円101.897/15日
AUD/JPY24円8,760円2,190円111.869/13日
EUR/NZD36円13,140円5,384円61.7312/15日
CAD/JPY20円7,300円3,376円101.552/13日
GBP/JPY35円12,775円3,285円111.4411/12日
EUR/JPY30円10,950円1,825円111.445/13日
AUD/USD18.5円6,753円1,807円91.445/15日
GBP/AUD33円12,045円2,555円91.367/14日
SGD/JPY18円6,570円2,920円51.271/13日
NZD/JPY12円4,380円1,825円111.159/13日
SEK/JPY2円730円548円61.07変わらず
USD/JPY18円6,570円1,278円111.0011/13日
GBP/USD15円5,475円5,001円100.623/14日
CNH/JPY1.5円548円183円70.562/13日
NOK/JPY1円365円0円60.52変わらず
CZK/JPY0.09999999999999964円37円37円60.12変わらず

並びは倍率の大きい順です。ただしそろえたのは金額の大きさだけで、コースの数はそろえていません。 金額を公表しているコースの数は、通貨ペアによって5から11まで違います(表の「コースの数」の列)。 数が少ない通貨ペアでは、いちばん高い1つかいちばん低い1つが抜けるだけで差が変わります。

その差は、誰と誰の差なのか

差は、その日のいちばん高い金額といちばん低い金額の2つだけで決まります。 残りの会社がいくらを出しているかは、この数字に入っていません。 つまり差の全額は、いちばん低い金額を出している会社を選んだ人から見た数字です。

そこで、真ん中の会社から上を見たときの差も表に並べました。 この差が、いちばん低い会社から見た差のどれだけにあたるかを、31の通貨ペアで計算しました。 小さい順に並べて真ん中に来る通貨ペアで、38%でした。いちばん低い会社から見た差の半分に届かない通貨ペアが、22あります。真ん中の会社から見た差がいちばん小さいのはNOK/JPYでした。 1年ぶんの差365円に対して、真ん中の会社から上は0円です。 真ん中の金額が、いちばん高い金額と同じだったということです。

すでに真ん中あたりの会社にいる人にとって、いちばん低い会社から見た差の多くは自分に関係がありません。差の大きさを見るときは、まず「それは誰から見た差か」を確かめてください。

その差は動くのか

31の通貨ペアのうち5では、記録した日すべてで差が1円も変わりませんでした。 前の日と比べて差が変わった日を、期間中ずっと数えた結果です。 考えられるのは2つです。どの会社も金額を書き換えなかったか、書き換えても、いちばん高い金額といちばん低い金額が変わらなかったかです。

差が変わらないことは、良いことでも悪いことでもありません。 ただし、同じ「差」という言葉が2種類のものを指しています。 毎日動く通貨ペアと、記録した日すべてで動かなかった通貨ペアです。 表のいちばん右の列は、差が変わった日の数です(「/」の右は、前の日と比べた日の数)。

この数字の出どころ

金額は、10社の公表ページから毎営業日集めたものです。集めた値そのものは書き換えていません。 期間は2026-08-04から2026-09-02で、全社の取得がそろった2026-08-31までで区切っています。 為替の換算には2026-09-02時点の値を使っています。 この集計はそのまま公開しているので、同じ数字をデータのページから確かめられます。

通貨ペアごとのページにも会社間の差が出ていますが、測っているものが違います。 あちらが使っているのは「その日のいちばん高い金額といちばん低い金額の差」です。 対象は、2社以上が10日以上そろった49の通貨ペアです。 この記事が使っているのは「日ごとの差の真ん中の値」で、対象は31の通貨ペアです。 さらに、同じ金額ぶんを持ったときの差に直して比べています。 同じ記録から出していますが、数える単位も対象の数も違うので、同じ通貨ペアが別の位置に来ます。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

会社を変えると、この金額がもらえるのですか

いいえ。ここに出しているのは、各社が公表している金額の差です。受け取れる利益ではありません。実際に受け取る額は、持っている数量、持っていた日数、その間に各社が金額を書き換えたかどうかで変わります。また、表の「1年ぶん」は、2026-08-04から2026-09-02までに記録した差が1年続いたとしたら、という言い換えです。将来の予測ではありません。

なぜ倍率で示すのですか。年何%と書いてくれた方が分かりやすいのですが

当サイトは年利(%)を表示していません。理由は算出方法のページに書いています。要点は2つです。①スワップポイントは各社の判断で日々変わります。過去の実測を年に直した%は、これからの1年について何も保証しません。それでも%という見た目だけが、預金の金利のような安定感を持ってしまいます。②金融商品の広告についての各社の基準が、こうした%での表示を、預金などとの誤解を招く形式として扱っています。倍率なら、%を使わずに「同じ金額ぶんを持ったとき、会社による差の大きさが通貨ペアによってどれだけ違うか」を言えます。

表のいちばん上の通貨ペアは、他より会社による差が大きいということですか

金額そのものが大きい、という意味ではありません。HUF/JPYの1日あたりの差は0.7円で、これは表の中では小さい方です。倍率が大きいのは、1通貨あたりの価格が安く、同じ金額でより多くの数量を持てるからです。つまり「この通貨ペアの差の金額が大きい」ではなく「同じ金額を出したときに、円で見た差が大きくなる」という意味です。ここを取り違えると、金利の高い通貨ほど会社による差が大きい、という別の話になります。

表のいちばん下の通貨ペアは、会社による差が無いということですか

差が無いのではなく、この数え方で表せるいちばん小さい金額だ、ということです。CZK/JPYの1日あたりの差は0.09999999999999964円でした。各社は10万通貨単位で金額を公表しています。それを1万通貨に直すと、この金額がいちばん小さい単位になります。これより細かい差は、金額として表せません。

通貨ペアごとのページに出ている順位と食い違って見えます

測っているものが違います。通貨ペアごとのページが使っているのは「その日のいちばん高い金額といちばん低い金額の差」で、対象は2社以上が10日以上そろった49の通貨ペアです。この記事が使っているのは「日ごとの差の真ん中の値」で、5つ以上のコースがそろった日だけを対象に31の通貨ペアについて求めました。さらに、同じ金額ぶんを持ったときの差に直して比べています。どちらも同じ記録から出していますが、数える単位も対象の数も違うので、同じ通貨ペアが別の位置に来ます。

この数え方では何が言えないのですか

各社がなぜその金額にしたのか、その理由は言えません。当サイトが持っているのは各社が公表した金額だけで、値を決める材料は公表されていないからです。対象にした期間はおよそ1か月で、為替の換算には1日の値だけを使っています。ここで読めるのは「この期間にこうだった」までです。なお、数日分がまとめて付く日は、前の記録と比べられないため数から外しています。

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