基礎公開 2026-08-17スワアビラボ編集部

スワップポイントは買いと売りで打ち消し合うのか — 会社ごとの違いを実測で数える

同じFX会社で同じ通貨ペアの買いと売りを両方持つと、受け取りと支払いは相殺されるのか。当サイトが毎営業日記録している各社の公表値を、まとめ付与の日を除いてそろえ、打ち消し合った割合・会社ごとの違い・円が絡むペアとそれ以外の違い・この数え方で言えないことを実測で示します。

同じFX会社で同じ通貨ペアの買いと売りを両方持つと、受け取りと支払いは打ち消し合うのか。2026-08-04から2026-09-02までに記録できた5,067件(10社 × 通貨ペア × 日)のうち、 ぴたりと打ち消し合ったのは1,232件=24.3%でした。残りは差が残り、その中央値は1万通貨あたり1日-10円です。数値は各社の公表ページから当サイトが毎営業日取得した実測値です(会社ごとの最終観測日は2026-08-31〜2026-09-02と幅があり、下の表に会社別で出しています)。

買いと売りを足すと、いくら残るのか

スワップポイントが2つの通貨の金利差だけで決まるなら、同じ会社で同じ通貨ペアを買いと売りの 両方で持ったとき、受け取りと支払いは相殺されて0になるはずです。実際には5,067件のうち3,835件で0になりませんでした。差の中央値は1日あたり-10円で、マイナスは受け取りより支払いのほうが大きいことを指します。

集計の対象期間は2026-08-04〜2026-09-02(当サイトのランキングと同じ窓)で、このうち実際に記録できたのは2026-08-04〜2026-09-02の22日です。 数えているのは買いと売りが同じ日にそろった観測だけで、 金額はすべて付与日数で割って1日あたりに直しています (3日分がまとまって付く日を1日分として読む誤りを避けるため、付与日数が1日の日だけを使います)。

会社によって、はっきり分かれている

この数字は全社の平均ではまとめられません。記録できた範囲ですべての観測が打ち消し合った会社が2社あります(GMOクリック証券・GMO外貨)。そして一度も打ち消し合わなかった会社が4社あります(DMM FX・ヒロセ通商・外為どっとコム・楽天証券)。同じ市場の同じ通貨ペアを扱っていても、買いと売りをどう置くかは会社ごとに違います。

会社観測通貨ペア打ち消し合った割合合わないときの中央値最終観測
DMM FX343件230%-3円2026-08-31
GMOクリック証券375件24100%2026-09-01
GMO外貨379件24100%2026-09-01
SBI FXトレード486件332.9%-5円2026-08-31
ヒロセ通商892件570%-25円2026-09-01
みんなのFX571件3646.8%-0.1円2026-09-02
みんなのFX(LIGHT)180件1290%-0.1円2026-09-01
外為オンライン417件261.2%-25円2026-09-02
外為どっとコム651件410%-20円2026-09-01
楽天証券267件180%-8円2026-09-01
松井証券506件325.9%-20円2026-09-01

「打ち消し合った」とは、買いと売りを足した額が0.005円より小さいことを指します (公表額は小数第2位まで記録しているので、その桁の半分を境目にしています。 小数の丸めで差が隠れて対称に見えることを避けるためです)。 なお、当サイトが記録した公表値に実際に現れる小数は0.1円きざみまでで、 0.01円きざみの公表値は観測していません。この0.01円は記録の桁であって、 各社が刻める最小の単位を確認したものではありません。 並びは会社名の文字順で、評価の意味はありません。 割合は観測が100件以上の行だけに出しています (観測が少ないほど0%か100%に振れるためです)。「合わないときの中央値」は、打ち消し合わなかった観測だけを集めた中央値です (全件が打ち消し合った会社は「—」になります)。「最終観測」は会社ごとに違います——各社の公表の更新に合わせて取得しているため、 同じ日に全社がそろうとは限りません。ある会社についての記述は、その会社の最終観測日までの 記録に基づくものです。 値は1万通貨あたり・1日あたりで、利率ではありません (このページのデータ生成日は2026-09-02)。

同じ会社でも、コースによって違う

会社の中に複数のコースがある場合、コースによって結果が変わることがあります。 当サイトの実測では次のとおりです。

  • みんなのFX: みんなのFX 46.8% / みんなのFX(LIGHT) 90%

会社名だけで見ていると同じに見えますが、実際に記録すると別の数字になります。 比較表でコース名まで確認する必要があるのは、このためです。

円が絡むペアと、円が絡まないペア

円建てで公表される通貨ペア(○○/円)は2,360件のうち34.7%が打ち消し合い、 円が絡まない通貨ペアは2,707件のうち15.3%でした。合わないときの中央値も、前者が-10円、後者が-19.2円と違います。

ただしこの2つを、通貨ペアの性質の違いとして読むことはできません。 理由は2つあります。1つは、円が絡まないペアには当サイトが当日の為替レートで円へ換算している 系列があり、混ざると「会社が置いた差」と「換算による差」を分けられないため、 該当する20系列を集計から外していることです。もう1つは、2つの群に参加している会社が同じではないことです—— 円建てには11、円が絡まないほうには10が現れ、楽天証券は円建てにしか出てきません。会社ごとに置き方が違う以上、この割合の差には会社の顔ぶれの違いが含まれています。

通貨ペアの単位で見ると、記録できた62ペアのうち2社以上を同じ日に記録できたのは47ペアで、 そのうち全社が打ち消し合ったペアは01社も打ち消し合わなかったペアは16でした。 1社しか記録できていないペアはここに入れていません——会社どうしの違いを見る数字なので、 比べる相手がいないペアを混ぜると、会社差が観測されていないペアで会社差を語ることになります。

買いの数字だけを見ていると、なぜ現れないのか

上の表の右2列は、買いの受け取り額だけを見ている限り出てきません。 買いがいくらかを知っても、同じ会社の売りがいくらかは分からないからです。 足し算の結果は、買いと売りを同じ日・同じ通貨ペアでそろえて初めて出てきます。 (他社の比較表がどう作られているかは当サイトでは調べていないので、ここでは触れません。)

当サイトはこの記事の集計にあたり、10社の公表ページから買いと売りの両方を 毎営業日取得しています(各社の最終観測日は上の表のとおりで、この記事の集計に入っている いちばん新しい記録は2026-09-02です)。 当サイトのランキングも買い側の会社の買いスワップと、売り側の会社の売りスワップを 足した数値で並べており、片側だけでは順位を作っていません。 その定義と、付与日数で割ってから比べる手順は算出方法に記載しています。

この数字で言えないこと

  • 差が何のために置かれているかは分かりません。各社が公表しているのは金額であって、その決め方ではありません。 この記事が数えたのは公表された値の関係だけです。
  • どの会社が有利かを述べたものではありません。買いだけを持つ場合、売りだけを持つ場合、期間、通貨ペアによって関わる数字は変わります。 この記事は口座や取引方法の選び方を扱っていません。
  • 期間は2026-08-04〜2026-09-02の22日です。この先も同じ関係が続くことを示すものではありません。
  • ここで示したのは、ある時点の関係です。会社が買いと売りを同じ日に書き換えた日に、ここで見た足した額そのものが動いたのかは、買いと売りが同じ日に動くとき、2つを足した額はどうなるかで 別に数えています(この記事は「いくらか」、あちらは「それが動くか」です)。
  • 数えなかった観測があります。買いか売りの片方しか記録できなかった観測(買いのみ0件・売りのみ0件)、 為替換算が挟まる20系列、品質検査で疑いが付いた21件は 集計に入れていません。これらは「無い」のではなく「この数え方では比べられない」ものです。
  • 3日分がまとまって付く日は使っていません。条件の違う日を混ぜると、会社が何もしていなくても差が出たように見えるためです。

ここに出した数値は記録した実測であり、将来の金額を保証するものではありません。 取引の判断はご自身で行ってください。投資助言ではありません。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

同じFX会社で同じ通貨ペアの買いと売りを両方持つと、スワップポイントは差し引きゼロになりますか?

会社によって違います。当サイトが毎営業日記録している10社の公表値では、2026-08-04から2026-09-02までの5,067件(会社×通貨ペア×日)のうち、受け取りと支払いがぴたりと打ち消し合ったのは1,232件=24.3%でした。残りは差が残り、その中央値は1万通貨あたり1日-10円です(マイナスは受け取りより支払いが大きいことを指します)。記録できた範囲で全件が一致したのはGMOクリック証券・GMO外貨です。一致した日が1日も無かったのはDMM FX・ヒロセ通商・外為どっとコム・楽天証券です。会社ごとに最終観測日が違う(2026-08-31〜2026-09-02)ため、各社についての記述はその会社の最終観測日までの記録に基づきます。

スワップポイントの買いと売りの差は、どこを見れば分かりますか?

各社が公表しているのは買いと売りの金額そのものなので、両方を足せば分かります。ただし買いの数字だけを見ている限り、同じ会社の売りがいくらかは分からないため、足し算の結果は出てきません。当サイトは10社の公表ページから買いと売りの両方を毎営業日取得しており、この記事の数値はそれを付与日数で割って1日あたりに直したものです。3日分がまとまって付く日は条件が違うので、集計からは外しています。

円が絡む通貨ペアと、円が絡まない通貨ペアで違いはありますか?

当サイトの実測では割合が違いました。円建てで公表される通貨ペア(○○/円)は2,360件のうち34.7%が打ち消し合い、円が絡まない通貨ペアは2,707件のうち15.3%です。ただしこれを通貨ペアの性質の違いとして読むことはできません。当サイトが当日レートで円へ換算している20系列を後者から外していること、そして2つの群に参加している会社が同じではないこと(円建て11/円が絡まない10)の2つが混ざっているためです。

他のガイド記事