比較公開 2026-08-22スワアビラボ編集部

FXのスプレッドが狭い会社は、スワップも上位なのか — 同じ通貨ペアで2つの順位を並べて数える

取引の費用はスプレッドとスワップポイントに分かれていますが、この2つを会社単位で突き合わせた数字はどこにもありません。当サイトが毎営業日記録している各社のスワップ公表値と、公表ページから取得したスプレッドをもとに、同じ通貨ペアでスプレッドの上位に入る会社とスワップの上位に入る会社が同じ顔ぶれになるかを、会社ごとの回数で数えます。母集団が薄くて「上位」が意味を失う組の扱い、買いと売りを分ける理由、この数え方で言えないことまで。

スプレッドが狭い会社が、スワップポイントも高いとは限りません。 当サイトが記録している2026-08-31までの各社の公表値と、 公表ページから取得したスプレッドを、同じ通貨ペアで並べました。 対象は両方が読める会社が5社以上いる14ペアです。松井証券は買い側の対象13ペアのうち13ペアでスプレッドの上位3社に入りましたが、 買いスワップの上位に入ったのは4ペアでした(対象13ペアのうち5ペアは、上位が母集団のほとんどを占めた組です)。逆にGMOクリック証券は買いスワップの上位が8ペアで、 スプレッドの上位は2ペアです。一方でGMO外貨のように、 対象11ペアのうち11ペアで 両方の上位に入っている会社もあります。片方の順位からもう片方が決まるとは限りません。

スプレッドの上位とスワップの上位は、同じ顔ぶれになるのか

対象14ペアそれぞれで、スプレッドの狭い順の上位3社と、 スワップの上位3社を取り、会社ごとに何ペアで入ったかを数えています (同じ値なら同じ順位として両方を上位に数えます)。買い側は受け取りが多い順、売り側は支払いが少ない順です (売りのスワップは多くの組み合わせで支払いになるため、額そのものは負の値になります)。 買いと売りを別々に数えるのは、異業者両建てでは買う会社と売る会社を別に置くため、 同じ会社でも側によって立ち位置が変わるからです。

会社買い: 対象買い: スプレッド上位買い: スワップ上位買い: 両方売り: 対象売り: スプレッド上位売り: スワップ上位売り: 両方
DMM FX91319140
GMOクリック証券1028210240
GMO外貨11111111111155
SBI FXトレード141155141154
みんなのFX71207161
ヒロセ通商14611514653
外為どっとコム1344313422
外為オンライン70207000
松井証券131344131355
楽天証券1323113292

「対象」の数が会社ごとに違うのは、そのペアでスプレッドとスワップの両方が読めた会社だけを 母集団にしているためです。片方しか読めない会社を入れると、 「上位に入らなかった」と「そもそも数えていない」が同じ見た目になります。 会社名からその会社のスワップ実測ページへ移動できます。

「上位」が全社になってしまう組がある

この数え方には、母集団が薄いときに上位という言葉が意味を失うという 性質があります。同じ値の会社を同じ順位として拾うため、5社しかいないペアでは 「上位3社」が実際には4社や5社になることがあります。 そうなると、2つの上位が一致するのは当たり前です。

対象28組(14ペア×買い売り)のうち、 どちらかの上位が母集団の6割を超えたのは12組(43%)でした。 内訳は5社の組は8組中8組、6社の組は2組中2組、9社の組は10組中2組、10社の組は8組中0組です。 上の表の回数にはこの組も含まれているので、会社ごとの回数を読むときは、この割合を一緒に見てください

なぜ2つの順位は割れるのか

スプレッドは会社が提示する売買価格の差で、スワップポイントは通貨間の金利差をもとに 会社が決める受け払いです。決め方が別なので、同じ会社が両方で上位に来る必然性はありません。 当サイトのデータから言えるのはここまでで、ある会社が両方で上位に入っている理由までは分かりません。 調達の条件かもしれませんし、その通貨ペアに力を入れているのかもしれませんが、 公表値を並べただけでは区別できません。

この数字はいつのものか

スワップは2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値です。 右端はすべての掲示(会社ごと・コースごと)がそろった最終日で、 そろっていない最新日を混ぜると、取得の早い会社だけの中の順位になります。

スプレッドは各社の公表ページから取得した値で、取得日は会社によって違います。内訳は2026-08-19(GMO外貨・SBI FXトレード・みんなのFX・ヒロセ通商・外為どっとコム・外為オンライン・松井証券・楽天証券)、2026-08-14(DMM FX・GMOクリック証券)です。

この数え方で言えないこと

  • どちらを重視すべきかは書きません。スプレッドは建てて解消するまでに1回、スワップは持っている日ごとに発生します。 どちらが効くかは保有する期間によって変わり、それは読む人の取引の話です。 費用の回収までの日数という見方は損益分岐日数の解説で扱っています。 会社ごとのスプレッドの幅そのものはスプレッドの会社間の差で数えています。
  • 順位の相関を数字にしていません。会社は10社前後、対象は十数ペアで、1組の入れ替わりで係数が大きく動きます。 出しているのは会社の名前と回数までです。
  • スプレッドは取得した日のまま止まっています。スワップは毎営業日とり直していますが、スプレッドの取得はその工程に入っておらず、 取得日以降の各社の変更は反映していません。
  • コースは通常だけを見ています。スプレッドが狭い代わりにスワップの条件が違うコースを持つ会社があり、 混ぜると同じ会社が2つの顔で表に出ます。
  • スワップは期間の中央値です。2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値のうち、 付与日数が1日の観測だけを使い、その中央値をその会社の水準としています。 観測が5日に満たない会社は、そのペアでは数えていません。 まとめて付与される日を混ぜると、1日あたりの水準として比べられないためです。
  • ZAR/JPYは比較から外しています。他社と桁の違う掲示があり、通貨単位が揃っているかを確認できていません。 確認できていないものを比較の材料にしないため、この記事では扱いません。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

スプレッドが狭い会社は、スワップポイントも高いのですか

会社によって違います。当サイトが記録している2026-08-31までの公表値では、14の通貨ペアを対象に、同じペアでスプレッドの上位3社とスワップの上位3社を並べました。松井証券は買い側の対象13ペアのうち13ペアでスプレッドの上位に入りましたが、買いスワップの上位に入ったのは4ペアでした(対象13ペアのうち5ペアは、上位が母集団のほとんどを占めた組です)。逆にGMOクリック証券は買いスワップの上位が8ペアでスプレッドの上位は2ペアです。一方でGMO外貨のように、対象11ペアのうち11ペアで両方の上位に入っている会社もあります。片方の順位からもう片方が決まるとは限りません。

この記事の数字はいつ時点のものですか

スワップは2026-08-04から2026-08-31までの各社の公表値で、右端はすべての掲示(会社ごと・コースごと)がそろった最終日です。スプレッドは各社の公表ページから取得した値で、取得日は会社によって違います。内訳は2026-08-19(GMO外貨・SBI FXトレード・みんなのFX・ヒロセ通商・外為どっとコム・外為オンライン・松井証券・楽天証券)、2026-08-14(DMM FX・GMOクリック証券)です。スワップは毎営業日とり直していますが、スプレッドは取得した日のまま止まっており、その後の各社の変更は反映していません。

なぜ一部の通貨ペアを外しているのですか

理由は3つあります。1つ目は、スプレッドとスワップの両方が読める会社が5社に満たないペアです。母集団が薄いと上位3社がほぼ全社になり、一致するのが当たり前になります。この理由で外したのは5ペアです。2つ目は円建てではないペアで、1銭あたりの円換算にその日の為替がもう1つ必要になります。3つ目は、通貨単位が他社と揃っているか確認できていない掲示を含むペアで、ZAR/JPYがこれにあたります。あわせて、スワップの観測が5日に満たない会社は、そのペアでは数えていません。

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