比較公開 2026-08-25スワアビラボ編集部

スワップポイントは1円単位か、小数まで刻まれるのか — 通貨ペアごとに端数を数える

FX各社が公表するスワップポイントには、1円未満の端数が付くものと、円単位ちょうどで並ぶものがあります。当サイトが毎営業日記録している対円ペアの公表値から、端数を持つ掲示がどれだけあるか、どの通貨ペアに集中しているか、その刻みが日によって変わるものかを実測で示します。会社間の差を比べる前に、掲示の側がどこまで細かく表せるかを見るための記事です。

FX各社が公表するスワップポイントを1万通貨あたりへそろえて並べると、 その多くは1円単位ちょうどになります。2026-09-19から2026-10-14までの各社の公表値で、円が絡む22の通貨ペア・ 延べ3,252件のうち、1円未満の端数を持っていたのは369件(11.3%)でした。 端数が出たのは5つの通貨ペアだけで、 残る17ペアでは1件もありません。 ただしこれは「会社が小数を書いている」という意味ではありません—— 理由はこのあと説明します。金額は1万通貨あたりの円です。

何を数えたか

当サイトは毎営業日、FX各社が公表するスワップポイントを記録しています。 ここで数えたのはその掲示額の小数部です。 5.10という値は0.10円の端数を持ち、30.00は円単位ちょうど、という数え方で、 買いと売りの両方を、会社ごと・コースごとに、営業日1日ぶんずつ数えました。 売りの掲示は符号が負になりますが、端数は絶対値で見ています。 冒頭の3,252件は延べの件数(系列×買売×営業日)です。

対象は円が絡む通貨ペアだけです。それ以外の通貨ペアは、 当サイトが為替レートで円へ換算しているものがあり、 その小数は換算の計算が作ったもので、会社が決めた掲示の刻みではありません。 比べる観測の条件(付与日数が1日ぶんの記録どうし・検証で疑わしいと判定した観測の除外)は 他の記事と同じで、詳細は算出方法にあります。 期間の右端は、すべての掲示がそろった最終日です—— 届いていない掲示がある日を混ぜると、その日に端数を出す系列だけが欠けて割合が動きます。

その端数は、会社が書いた小数とは限らない

ここがこの記事でいちばん大事なところです。各社が公表する単位は同じではありません。1万通貨あたりで出している会社もあれば、10万通貨あたりで出している会社もあります (高金利通貨で後者が使われることがあります)。 当サイトは比べられるようにすべてを1万通貨あたりへそろえているので、 10万通貨あたりで公表された値は10で割られます。すると、会社が整数で公表していても、当サイトの目盛りでは0.10円刻みになります。

つまり上の369件には、会社が小数第1位まで書いたものと、整数で書かれた値を当サイトが割ったものの両方が混ざっています。 各社の公表ページを開くと整数が並んでいるのに、 当サイトの表では0.60円と表示されている——そういう組み合わせが実在します。この2つは、各社の公表単位を記録した台帳と突き合わせれば分けられます。 ただし公開している配布データは換算後の値だけなので、このページの表からは分けられません—— 内訳は、単位を配布データへ加えたうえで改めて出します。

それでもこの数字に意味があるのは、比べるときに使われるのは、そろえた後の値だからです。 会社間の差を見るとき、読者が見ているのは各社の公表単位ではなく、同じ物差しに直した数字です。 その物差しの上で、どの通貨ペアがどこまで細かく表せているかが、下の表になります。

端数が出るのはどの通貨ペアか

端数を持つ値があったのは5ペア (CZK/JPY・HUF/JPY・MXN/JPY・TRY/JPY・ZAR/JPY)でした。 下の表は掲示額の中央値が小さい順です。端数が出たペアは、いずれも中央値が小さい側に入っています——ただし中央値が小さくても端数がまったく無いペアもあります(CNH/JPY(2.00円)・SEK/JPY(4.00円)・THB/JPY(6.00円)・NOK/JPY(12.00円)・KRW/JPY(13.50円)・HKD/JPY(15.00円)・SGD/JPY(16.50円))。 水準が小さいことは、端数が出る条件ではありません。

通貨ペア延べ件数系列掲示額の中央値端数あり割合端数の内訳
HUF/JPY14671.0012182.9%0.10円×8 0.11円×4 0.20円×16 0.21円×8 0.40円×19 0.50円×42 0.60円×16 0.70円×8
CNH/JPY8072.0000%—
SEK/JPY12464.0000%—
CZK/JPY11465.002017.5%0.10円×10 0.60円×10
THB/JPY1616.0000%—
NOK/JPY124612.0000%—
KRW/JPY18113.5000%—
MXN/JPY2341114.107431.6%0.10円×56 0.30円×18
ZAR/JPY2341114.108837.6%0.10円×42 0.50円×24 0.60円×22
HKD/JPY104615.0000%—
SGD/JPY102516.5000%—
TRY/JPY2341124.506628.2%0.10円×32 0.30円×10 0.50円×24
CAD/JPY1761030.0000%—
PLN/JPY146730.0000%—
ILS/JPY18132.5000%—
NZD/JPY2341135.0000%—
CHF/JPY2121042.0000%—
EUR/JPY2341165.0000%—
BRL/JPY22170.0000%—
AUD/JPY2121198.0000%—
USD/JPY23411121.0000%—
GBP/JPY23411143.0000%—

「系列」は会社の数ではありません——同じ会社が複数のコースを公表している場合、 コースごとに別の系列として数えています(当サイトが記録している会社は10社で、 系列はそれより多くなります)。掲示額の中央値は期間内の全件の中央値で、 買いと売りの両方を絶対値で含みます。

端数はどれくらい細かいか

観測した端数は9種類でした。最も多いのは0.10円で148件です。この期間に観測した中で最も細かい端数は0.10円で、 それより細かい値は1件もありませんでした。

端数件数
0.10円148
0.11円4
0.20円16
0.21円8
0.30円28
0.40円19
0.50円90
0.60円48
0.70円8

会社間の差を比べるとき、これが何を意味するか

掲示が1円単位でしか現れない通貨ペアでは、掲示どうしを直接見比べたときの差も、1円未満では現れません。 同じ2つの掲示の実際の条件に0.4円の違いがあっても、 どちらも整数で並んでいれば、見た目は「同額」か「1円差」のどちらかになります。 逆に、中央値が1円に満たないペアでは、端数が無ければ違いをそもそも表せません。

これは掲示そのものの目盛りの話です。 当サイトのランキングは金額を付与日数で割って平均するので、 掲示が全部整数のペアでも、並ぶ数字には1円未満の差が出ます (算出方法)。 同じ会社の買いと売りが打ち消し合うかを数えた別の記事では、 「一致した」と判定する幅をこの刻みより小さく取っています。 会社間の開きそのものの大きさは会社間の差の推移と買い側と売り側の比較で数えています。

この数え方で言えないこと

  • 会社が小数を書いているかは、この記事では分かりません。数えているのは1万通貨あたりへそろえた後の値で、10万通貨あたりで公表された整数は、そろえる段階で0.10円刻みになります。公表ページの見た目とこの表の見た目が違う組み合わせは実在します
  • 各社が刻める最小の単位も分かりません。ここにあるのは、当サイトが記録した期間に実際に現れた端数だけです。最も細かい端数が0.10円だったことは「各社は0.10円までしか刻めない」という意味ではなく、この期間にそれより細かい値が現れなかったという意味です
  • 端数の有無で会社の良し悪しは言えません。端数は公表単位の違いからも生まれるうえ、掲示額の水準とも重なっています
  • 傾向は読めません。期間は約1か月で、各社の公表の仕方が今後も同じである保証はありません
  • 丸め方は分かりません。整数で並ぶ値が、切り捨て・切り上げ・四捨五入のどれで作られているのか、そもそも元の数字に端数があるのかは公表されていません
  • 比べる前に見るところは他にもあります。付与日数・取引単位・公表の通貨単位の違いは比べる前に見るところにまとめてあります

数値の出所: 当サイトが毎営業日記録している各社公表値を1万通貨あたりへそろえたもの (検証通過分のみ・2026-09-19〜2026-10-14)。このページの数字はすべて集計データから 自動で差し込まれており、データの更新とともに変わります。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は、当サイトが自動で集めたデータ(基準日 2026-10-18)から、 ページを作り直すたびに入れ替えています。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。
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記事で見た数値を自分の条件で確かめられます。往復スプレッド費用を1日あたりのスワップ差額で割った日数(=損益分岐日数)を、計算例として表示する無料ツールです。

よくある質問

スワップポイントは何円単位で公表されていますか+

当サイトが1万通貨あたりへそろえた後の値で見ると、多くは1円単位ちょうどです。2026-09-19から2026-10-14までの各社の公表値で、円が絡む22の通貨ペア・延べ3,252件のうち、1円未満の端数を持っていたのは369件(11.3%)でした。端数が出たのは5つの通貨ペアだけです。ただしこれは「会社が小数を書いている」という意味ではありません——各社の公表単位は同じではなく、10万通貨単位で公表している掲示は、整数で公表されていても1万通貨あたりへ直す段階で0.10円刻みになります。

同じ通貨ペアでも、日によって端数が付いたり付かなかったりしますか+

この期間には、日によって端数の有無が変わる系列がありました。通貨ペアごとの割合は、系列の分かれ方と日ごとの変化の両方を含みます。

この記事の数字はいつ時点のものですか+

2026-09-19から2026-10-14までの各社の公表値です。右端の2026-10-14は、すべての掲示(会社ごと・コースごと)がそろった最終日で、そろっていない最新日は集計に入れていません。期間はおよそ1か月なので、ここで読めるのは「この期間はこうだった」までです。

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