基礎公開 2026-08-29スワアビラボ編集部

スワップの買いと売りが同じ日に動くとき、2つを足した額はどうなるか — 円が絡む通貨ペアの実測

FXのスワップポイントは、買いと売りが同じ日にまとめて書き換えられることがあります。当サイトは10社の公表値を毎営業日記録しているので、同じ掲示・同じ通貨ペアで両方の金額が同じ日に動いたとき、2つを足した額まで動いたのかを1件ずつ数えられます。そもそも両方を同時に動かすのが普通なのか、足した額が動いた回はどれだけあったのか、動かなかった日でも金額そのものは動いていること、なぜ引き算ではなく足し算で見るのか、そして比べられずに数から外した記録の件数まで実測で示します。

FXのスワップポイントは、買いと売りが同じ日にまとめて書き換えられることがあります。2026-08-04から2026-09-02までに各社が公表した値を数えました。 対象は円が絡む22の通貨ペアです。 同じ会社の同じコース・同じ通貨ペア・同じ日を1つの組とすると、買いと売りの両方が動いた組は255ありました。そのうち、買いの金額と売りの金額を足した額まで動いたのは2組(0.8%)です。 残りの組では、買いと売りの金額そのものは動いていても、足した額は動いていません。金額は1万通貨あたり・1日あたりの円で見ています (数日分がまとめて付く日は、その日数で割った値です)。 大きさは通貨ペアごとに違います。

買いか売りか、片側だけを動かす日はあるのか

割合の話に入る前に、両方を同時に動かすのが普通なのかどうかを先に確かめます。 ここを飛ばすと、あとの数字が「たまたま両方動いた日だけを集めた話」に見えてしまうからです。

金額が動いた記録は516回ありました。 これを同じ会社の同じコース・同じ通貨ペア・同じ日ごとにまとめ直すと261の組になります。 そのうち買いと売りの両方が動いたのが255片側だけだったのが6でした。 ほとんどの場合、会社は買いと売りを同じ日にまとめて書き換えています。

同じ会社でも、通常のコースと別のコースは別々に数えています。会社ごとに1つへまとめてしまうと、片方のコースだけが動いた日を 「両側を動かした」と読み違えるためです。

両方を動かした日、買いと売りを足した額はどうなったか

足した額が動いたのは2組(0.8%)、残る253組では動いていません。 買いの金額と売りの金額を足した値がその日に動いたかどうかを、 両方が動いた255の組すべてで数えた結果です。 動いた2組の内訳は、増えたのが1組、減ったのが1組でした。

「動いていない」の判定は0.005円の幅で行っています。各社の公表値は0.01円の桁まで記録しているので、その半分を境にしました。 境をこれより広く取ると、実際にあった小さな動きを「動いていない」側へ入れてしまうためです。判定は、何日分かで割って1日あたりに直したあとの値で行います—— そのため、数日分がまとめて付く日の小さな動きは、割ったあとにこの幅より小さくなることがあります。 その場合は「動いていない」側に数えます。

この2件は少数です。もとになった数は、両方を動かした255組です。 足した額を動かしたのは、買いと売りを同じ日に動かした10のコースのうち1つでした。 残りのコースは、この期間に一度も足した額を動かしていません。 件数がこれだけ少ないと、次の1件が入るだけで割合は変わります。この記録から言えるのは、割合の大きさよりも、足した額が動く日が実際にあることです。

ここで数えたコースはこの期間に買いと売りを同じ日に動かしたコースだけで、 当サイトが記録しているコースの全部ではありません(記録しているコースには、 この期間に両側を同じ日には動かさなかったものも含まれます)。

足した額が動いた回(全件)

日付通貨ペア足した額足した額の動き買いと売りそれぞれの動き(平均)
2026-08-11USD/JPY-35円 → -30円+5円6.5円
2026-08-14USD/JPY-30円 → -35円-5円4.5円

右端は、その日に買いと売りの金額そのものが動いた大きさの平均です。この期間には、足した額の動きが、買いと売りの金額そのものの動きと同じかそれより大きい回も含まれます。 右の2つの列を、行ごとに見比べてください。

会社名は出していません。 動く幅は、その通貨ペアの金額の大きさにほぼ比例するからです。 大きく動いた記録があっても、理由を切り分けられません。 「その会社が差をよく動かす」のか、「その通貨ペアの金額がもともと大きい」のか—— 当サイトのデータでは、どちらかを決められません。

なぜ引き算ではなく、足し算で見るのか

買いと売りは、反対向きに動くことがほとんどです。 買いの金額が下がった日には、売りの金額が上がります。

このとき買いから売りを引くと、金額が動いただけで引き算の答えは必ず変わります。 反対向きの2つの動きが、引き算では足し合わさって残るからです。 会社が何かを決めたかどうかとは関係がありません。

足し算にすると、反対向きの動きは打ち消し合って消えます。残るのは、「買いが下がったぶんだけ売りが上がる」という形から外れた日だけです。 上の2組がそれにあたります。

当サイトはこの集計を2回作り直しています。 最初は「買いと売りが同じ向きに動いたか」を数え、次に「買いから売りを引いた値」が動いたかを数えました。どちらも、数えた組の全部が同じ答えになりました—— 上に書いた理由で、結果が最初から決まっていたためです。足した額にして初めて、全部が同じにはならない数え方になりました。

足した額が動かなくても、買いと売りの金額は動いている

253組で足した額が動かなかったことを、 「何も動いていない」と読まないでください。これらの組では、買いの金額も売りの金額も動いています。 動いていないのは、その2つを足した値だけです。 買いが下がったぶん売りが上がる(またはその逆)という形で金額が動き、 足すと元の値に戻る、という日が大半でした。

買いや売りの金額そのものがどれだけ動くかは、別の2本で数えています。スワップポイントが1回でどれくらい動くか1位の会社が同じままでも金額は動くのかです。 この記事が見ているのは金額の大きさではなく、買いと売りの間に置かれた差が動いたかどうかです。

ある時点で買いと売りを足すといくらになるのか、それが会社によってどれだけ違うのか。 これは同じ会社で買いと売りを両方持つと打ち消し合うのかで 扱っています。あちらは「いくらか」、この記事は「それが動くか」で、 数えている量が違います。

何を数え、何を外したか

対象は円が絡む通貨ペアだけです。 円が絡まない通貨ペアで公表されている円の金額には、各社が外貨から円に直した分が混じります。 会社が値を決め直していなくても為替で動くため、この記事の問いには使えません。

数えた範囲と、数から外した記録(円が絡む通貨ペア)
記録を読んだ通貨ペア22
うち、この期間に金額が動いた通貨ペア18
この期間に金額が動いた会社9
まとめて付く日をまたぐため比べられなかった記録2984
記録した値そのものに疑いがあり、外した記録2
記録の間隔が空きすぎて比べられなかった記録0

この表の件数どうしを足して「全体の何割を外したか」を出すことはできません。数えた側には「金額が動いた回」しか入っていませんが、 外した側には動いた回と動かなかった回の両方が入っているためです。 数え方の違う2つを足した数字になります。

いちばん多く外しているのはまとめて付く日をまたぐ記録です。 スワップポイントは週末をまたぐ日などに数日分がまとめて付き、その日の金額は1日分と比べられません。 前の記録と付与日数が違う組み合わせは、金額が動いたかどうかを判定できないので数から外しています。 まとめて付く日がなぜ比較の邪魔になるのかはスワップが3日分つく日で説明しています。

この数え方で言えないこと

  • 理由は分かりません。各社が金額を決める材料は公表されていないので、公表値を並べただけでは、 足した額が動いた日に何があったのかを言えません。
  • 足した額が会社の収益にあたる、とは言えません。当サイトが持っているのは公表された金額だけで、会社の収益がどう作られているかを 知りません。ここで数えているのは買いの金額と売りの金額を足した値そのものです。
  • 得か損かは言えません。買いのスワップが負になる通貨ペアは実在し、受け取りと支払いのどちらになるかは 会社と日によって変わります。この記事は符号つきの金額をそのまま並べ、 増えたか減ったかだけを書いています。
  • 動いた件数が少ないので、割合は今後変わります。いま2件で、動かしたのは、買いと売りを同じ日に動かした10のコースのうち1つです。 次の1件が入るだけで割合は変わります。
  • 対象にした期間はおよそ1か月です。2026-08-04から2026-09-02までの記録で、 この先も同じ形が続くかどうかは分かりません。
  • 両方を持ったときにいくらになるかは、この記事では扱いません。金額そのものは同じ会社で買いと売りを両方持つと打ち消し合うのかに あります。会社をまたいで組む場合の費用はスプレッドを取り戻すのに何日かかるかで 別に計算しています。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は当サイトの自動収集データ(基準日 2026-09-02)に基づき、 ビルド時に自動差し込みされます。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

FXのスワップポイントは、買いと売りが同じ日に変わるのですか

2026-08-04から2026-09-02までに各社が公表した値では、同じ日に一緒に変わることのほうが多く見られました。対象は円が絡む22の通貨ペアです。同じ会社の同じコース・同じ通貨ペア・同じ日を1つの組として数えると、金額が動いた組は261ありました。そのうち買いと売りの両方が動いたのが255、片側だけだったのが6です。同じ会社でも、コースが違えば別のコースとして数えています。

買いと売りの両方が動いた日は、2つを足した額も動いたのですか

ほとんどの場合は動いていません。両方が動いた255の組のうち、買いの金額と売りの金額を足した額まで動いたのは2組(0.8%)でした。足した額を動かしたのは、買いと売りを同じ日に動かした10のコースのうち1つです。残る253組では、買いと売りの金額そのものは動いていても、足した額は0.005円の幅の中に収まっています。ただし件数が少ないので、この割合は今後の記録で変わります。

なぜ引き算ではなく足し算で見るのですか

引き算では会社の判断を読み取れないからです。買いと売りは反対向きに動くことが多く、その場合は買いから売りを引いた値が、金額そのものが動いただけで必ず変わります。反対向きの2つの動きが、引き算では足し合わさって残るためです。会社が何かを決めたかどうかとは関係がありません。足し算にすると反対向きの動きは打ち消し合って消えるので、残るのは「買いが下がったぶんだけ売りが上がる」という形から外れた日だけになります。

この数え方では何が言えないのですか

理由は言えません。当サイトが持っているのは各社が公表した金額だけで、値を決める材料は公表されていません。また、数日分がまとめて付く日をまたぐ記録は前の記録と比べられないため数から外しており、この期間では2984件を外しています。対象にした期間はおよそ1か月なので、ここで読めるのは「この期間にこうだった」までです。

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