比較公開 2026-09-18スワアビラボ編集部

いちばん低い会社は翌日も同じか — いちばん高い会社も同じでした

FXのスワップポイントで、その日いちばん低い金額を出していた会社は、次の記録日も同じことが多くあります。ではそれは偶然でしょうか。当サイトは10社の公表値を毎営業日そのまま記録しているので、比べる相手を同じデータから作れます。どの掲示が何日いちばん低かったかという比率はそのままにして、日付の並びだけを何千回も組み替え、たまたま隣り合う2日が同じになる回数と比べました。実際の回数はその見込みを上回ります。ただし同じ数え方を「いちばん高い金額」に当てはめても結果は変わりませんでした。つまりこれは低い側だけの性質ではなく、各社が金額をめったに書き換えないことの現れです。数え方、比べる相手の作り方、この数字で言えないことまで書いています。会社名は出しません。

FXのスワップポイントで、その日いちばん低い金額を出していた会社は、次に記録できた日も同じでした。 買い側で、隣り合う記録日どうしを比べた426回のうち363回(85%)です。 同じデータで日付の順番だけを組み替えると、たまたま同じになるのは平均293回(69%)でした。 ただし、同じ数え方をいちばん高い金額に当てはめても結果は変わりません(349回・82%)。 いちばん低い側だけに起きていることではない、ということです。 10社の公表ページから2026-08-20〜2026-09-16に毎営業日記録した値によります(通貨ペアごとに13〜15日ぶん・31通貨ペア。同じ会社でも、金額の違うコースは別々に数えます)。

何を数えたのか

数えたのは、その日いちばん低い金額を出していた会社が、前に記録できた日と同じだったかです。 数えているのは金額そのものではなく、いちばん低い金額を出しているのがどこか、です。 同じ会社でも、金額の違うコースを2つ公表していれば2つと数えます。

同じ額を出している会社が複数あれば、その全部をいちばん低い側として数えます。 どれか1つだけを選ぶと、表の並び順のような意味のない理由でそれが決まってしまうからです。 ですから「同じだった」とは、同じ額で並んだ会社の組み合わせごと同じだった、という意味です。

比べる相手は前に記録できた日であって、暦の前日とは限りません。 当サイトは、数日分がまとめて付く日を集計から外しています。 そのため、比べる相手が2日前や5日前になることがあります。 数えたのは、金額が5つ以上そろった日だけです。 期間は、10社ぶんの記録がそろった2026-09-16までで区切りました。

85%が多いのかどうかは、比べる相手を作って初めて決まります

85%という数字だけでは、多いのか少ないのか分かりません。 ある1つの会社が期間の大半でいちばん低ければ、日付をどう並べ替えても、隣り合う2日は同じになりやすくなります。比べる相手が要ります。

そこで、比べる相手を同じデータから作りました。 「その日いちばん低かったのはどの会社か」を日付順に並べ、中身は変えずに日付の順番だけを組み替えます。 これで、どの会社が何日いちばん低かったかは変わらないまま、同じ会社が続けて並ぶ効果だけが消えます。 組み替えを繰り返したときに、隣り合う2日が同じになる回数の平均——これをこの記事では見込みと呼びます。 買い側のいちばん低い金額の会社では、見込みは293回(69%)でした。 実際の363回は、それを上回っています。

さらに、31通貨ペアぶんの日付の並びを同時に5,000回組み替えて、「同じだった回数」の合計が実際の合計に届くかを見ました。届いたのは0回でした(買いと売り、低い側と高い側の4つすべてで0回)。 偶然ではまず起きない、ということです。 この結果を確率の形で書けば0.0002になりますが、0.0002という確率を測ったわけではありません。5,000回の組み替えでは、これより小さい数字を出せないというだけです。

いちばん高い側でも、同じでした

ここまでなら「いちばん低い会社は入れ替わりにくい」と読めます。 しかし、同じ計算を、その日いちばん高い金額を出していた会社に当てはめても、同じ結果になりました。 買い側で349回(82%)、見込みは270回(63%)です。 売り側も同じでした。 買いと売り、それぞれの低い側と高い側の4つすべてで、実際の回数が見込みを上回りました。

どこを数えたか次に記録できた日も同じだった回数日付を組み替えたときの見込み組み替えで実際の回数に届いた回
買い・いちばん低い金額の会社363 / 426(85%)293(69%)0 / 5,000
買い・いちばん高い金額の会社349 / 426(82%)270(63%)0 / 5,000
売り・いちばん低い金額の会社378 / 426(89%)321(75%)0 / 5,000
売り・いちばん高い金額の会社337 / 426(79%)281(66%)0 / 5,000

上の表は、一度も入れ替わらなかった通貨ペアも含めた426回で出しています。 それらを外すと、買いのいちばん低い金額の会社は199 / 262回(76%)です。 見込みは129回(49%)まで下がります。 外した後のほうが、差は大きく見えます。 ただし、外した通貨ペアは実際の回数と見込みが必ず一致します。 一度も入れ替わらなかった通貨ペアは、日付をどう組み替えても同じままだからです。 ですからこの記事は、外す前の426回を先に置いています。

変わらない理由は、各社が金額をめったに書き換えないことです

いちばん低い側でも高い側でも同じように動かないのなら、理由は各社が金額をめったに書き換えないことのほうです。 「いちばん低い」という位置そのものに、動きにくくする力があるわけではありません。 当サイトが同じ期間に記録した中でも、金額が書き換えられた日はごくわずかでした。 ほとんどの金額は、前に記録できた日と同じまま並んでいます。 いちばん低い会社もいちばん高い会社も変わらないのは、その結果です。

この記事が数え直したのは、スワップがいちばん低い会社は、いつも同じかが数えた「変わったかどうか」に、比べる相手を足したものです。 そちらは通貨ペアごとの入れ替わりの回数を出していますが、その数が偶然より多いかどうかは扱っていません。

当サイトにはもう1本、金額が同じまま続くのは偶然かを別に数えた記事があります(スワップポイントが変わらないまま続くのは偶然か)。 そちらでは、金額が動きにくいかどうかを判定できませんでした。 この記事と食い違ってはいません。 あちらが数えているのは金額そのもので、この記事が数えているのはいちばん低い(高い)金額を出しているのがどの会社かです。 金額が少し動いても、いちばん低い会社が変わらないことはあります。 その逆もあります。同じデータでも、何を数えるかで答えは変わります。

この数字で言えないこと

  • どの会社がいちばん低い(高い)のかは書いていません。この集計が言えるのは「同じ会社が続けてその位置にいたか」までです。どの会社を選ぶかの判断には使えません。
  • 「いちばん低い=大きく低い」ではありません。2番目との差が1銭ほどしかない通貨ペアもあります。差の大きさは、この記事では数えていません。
  • 最も低い額が0円の通貨ペアがあります。0円を公表している会社が1社だけなら、その会社が自動的に最も低くなります。これは競争の結果ではありません。
  • 買いと売りでは、数えた中身が違います。一度も入れ替わらなかった通貨ペアの数は、買いのいちばん低い側が12、売りのいちばん低い側が15でした。 片側の結果を、もう片側に当てはめないでください。
  • 期間は通貨ペアごとに13〜15日ぶんです。記録できた日数は通貨ペアによって違います。期間を長く取れば、一度も入れ替わらない通貨ペアは減ります。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 記事中のスワップポイント等の数値は、当サイトが自動で集めたデータ(基準日 2026-09-18)から、 ページを作り直すたびに入れ替えています。最新値は必ず各社公式サイトでご確認ください。
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よくある質問

いちばん低い金額を出している会社を避ければ、その差のぶんだけ得をしますか

いいえ。この記事が数えたのは「その日いちばん低い金額を出していた会社が、次に記録できた日も同じだったか」だけです。実際に受け取る額や支払う額は、持っている数量と持っていた日数で変わります。その間に各社が金額を書き換えたかどうかでも変わります。そもそもこの記事の結論は「いちばん低い側だけが動かない」ではありません。いちばん高い側も同じだけ動きませんでした。

いちばん高い側でも同じだった、というのはどういう意味ですか

同じ数え方を、その日いちばん高い金額を出していた会社に当てはめた、という意味です。買い側では、いちばん低い会社が次に記録できた日も同じだった回数が363回(85%)でした。いちばん高い会社は349回(82%)です。どちらも、日付の並びを組み替えたときの見込みを大きく上回ります。つまり、いちばん低いところだけが入れ替わりにくいのではなく、上でも下でも会社の顔ぶれが動かない、ということです。

「見込み」はどうやって出しているのですか

その通貨ペア自身の記録から作ります。まず、どの会社が何日いちばん低かったかを数えます。次に、その日数は変えずに、日付の順番だけを組み替えます。そのとき隣り合う2日がたまたま同じになる回数の平均が「見込み」です。ある1つの会社が期間の大半でいちばん低ければ、日付をどう組み替えても隣が同じになりやすくなります。だから見込みは最初から高く出ます。この計算をしないと、同じだった回数が多い理由を分けられません。入れ替わりにくいからなのか、その会社がもともと多いからなのかが決まらないためです。

最も低い額が0円というのは、データが無いという意味ですか

いいえ。0円は「その会社がその通貨ペアについて0円と公表していた」という実測値です(記録が取れなかった日は、この集計から外れます)。0円を公表している会社が1社だけなら、最も低い額を出しているのはその会社だけです。2社以上あれば、毎日その全部が同じ0円で並びます。ただし、0円がいつも最も低い額になるとは限りません。買いでもマイナスの額を公表する会社があるためです。

この期間より前や後でも、同じ結果になりますか

わかりません。ここに出しているのは2026-08-20から2026-09-16までに記録した値で、通貨ペアによって13日から15日ぶんです。各社が金額を書き換えれば、いちばん低い会社もいちばん高い会社も変わります。この記事の数字は毎営業日の記録から作り直しているので、日によって変わります。

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