基礎公開 2026-09-21スワアビラボ編集部

FXのスプレッドは注文する数量で変わるのか — 数量で条件を分けている会社の公表値

FX会社が広告に出しているスプレッドは、注文する通貨の数量が増えても同じとは限りません。注文する数量で条件を分け、帯ごとに別々の値を公表している会社があります。当サイトはその公表ページを取り込んでいるので、同じ会社・同じ通貨ペアの中で、帯が上がると値がどう変わるかを並べられます。広告に使われているのはいちばん下の帯の値で、当サイトの比較表もその値だけを使っているため、上の帯の値はどちらにも載っていません。帯の区切り方は会社ごとに違い、段の数も1段目の範囲も同じではないので、会社どうしの比較はしていません。単位を他社と突き合わせて確かめられる米ドル/円だけは、銭で見たときの違いも書いています。

FXのスプレッドは、注文する通貨の数量が増えると広がることがあります。 注文する数量を「どこからどこまで」で区切り、その区切り (この記事では「帯」と呼びます)ごとに別々の値を公表している 会社があるためです。当サイトが帯ごとの値まで取り込めているのは2社(SBI FXトレード・楽天証券)で、 いちばん上の帯の値がいちばん下の帯の何倍になるかは通貨ペアによって違い、SBI FXトレードで最大6.56倍(最小1倍)、楽天証券で最大5倍(最小1.17倍)でした(SBI FXトレードは2026-08-19 08:19:27、楽天証券は2026-09-08の数字です)。

下の表にある「1〜100万通貨」のような見出しが、1つの帯です。 倍率が1倍のときは、いちばん上の帯の値がいちばん下の帯と同じだったという意味です。 日付が何を指すかは会社によって違うので、最後の節にまとめました。 ここに出す数字はすべて各社が公表しているもので、 当サイトが測った値ではありません。この記事に出ていない会社が「数量で変わらない」という意味ではありません(最後の節で説明します)。

何を数えたのか

スプレッドの公表ページを読むと、1つの通貨ペアに値が1つだけ書かれている会社と、 条件ごとに複数書かれている会社があります。 条件の分け方は会社ごとに違い、時間帯で分ける会社、注文する数量で分ける会社、 注文の種類で分ける会社があります。

この記事が扱うのは注文する数量で分けている会社です。 同じ会社・同じ通貨ペアの中で、数量の大きい帯になると値がどう変わるかを数えました。 対象は、下の表に並べた70行です (同じ通貨ペアでも、時間帯で条件が分かれている場合はそれぞれ別の行として数えています)。会社どうしの値の大小は比べていません。

注文の種類(成行かどうかなど)で分けている会社は、この記事の対象ではありません。 条件がそろっていないものを同じ表に並べると、 読んだ人が別のものを比べてしまうためです。

会社ごとの表 — 数量の帯ごとのスプレッド

以下は会社名の文字順、表の中の行は通貨ペア名の文字順です。どちらの並びにも順位の意味はありません。値は各社の公表表のままで、単位も各社の表記に従っています。 通貨ペアによっては、1単位が何を指すかが会社ごとに違うことがあります。 そのため、ここでは倍率を読んでください (倍率は単位が何であっても同じ値になります)。 銭で書ける例は、あとの節で米ドル/円だけを挙げます。

SBI FXトレード

帯の分け方は注文する通貨の数量(数量の数値で4段階に分けています)。 数字は2026-08-19 08:19:27のものです。 なおZAR/JPYは、 当サイトが単位を確かめられていないため表から外しています。

SBI FXトレード:注文する通貨の数量ごとのスプレッド(単位は各社の表記のまま)
通貨ペア1〜100万通貨100万超〜300万通貨300万超〜500万通貨500万超〜1,000万通貨いちばん上の帯は下の帯の何倍か
AUD/CHF2.983.23.64.31.44倍
AUD/JPY0.480.580.581.483.08倍
AUD/NZD1.782.83.84.82.7倍
AUD/USD0.40.90.91.74.25倍
BRL/JPY192429341.79倍
CAD/JPY0.581.681.682.484.28倍
CHF/JPY0.781.782.382.883.69倍
CNH/JPY0.70.80.81.21.71倍
EUR/AUD1.41.82.23.22.29倍
EUR/CHF1.72.73.142.35倍
EUR/GBP0.9111.82倍
EUR/JPY0.380.480.481.684.42倍
EUR/NZD2.882.93.85.82.01倍
EUR/USD0.30.40.41.13.67倍
GBP/AUD1.423.442.86倍
GBP/CHF2.73.23.44.21.56倍
GBP/JPY0.880.880.982.482.82倍
GBP/USD0.91122.22倍
HKD/JPY1.81.81.81.81倍
KRW/JPY3.33.83.84.81.45倍
MXN/JPY0.180.180.180.181倍
NOK/JPY1.93.83.84.82.53倍
NZD/JPY0.681.181.181.982.91倍
NZD/USD1.51.622.41.6倍
PLN/JPY4.85.88.811.82.46倍
RUB/JPY99991倍
SEK/JPY1.93.83.84.82.53倍
SGD/JPY2.93.84.85.82倍
TRY/JPY1.582.482.787.84.94倍
USD/CAD1.51.622.81.87倍
USD/CHF1.51.622.81.87倍
USD/CNH2.42.83.26.42.67倍
USD/JPY0.180.380.681.186.56倍

楽天証券

帯の分け方は注文する通貨の数量(数量の文言で3段階に分けています)。 数字は2026-09-08のものです。 なおランド/円は、 当サイトが単位を確かめられていないため表から外しています。

いちばん上の帯(300万超~500万通貨)より大きい数量については、建玉の上限(持てるポジションの大きさの上限)までの間に、値が公表されていない範囲があります。いちばん上の帯の値が、どんな数量でも当てはまるわけではありません。

時間帯の欄にある「コアタイム」・「非コアタイム」は楽天証券の表記です。 どの時間を指すかは同社の公表ページでご確認ください。

楽天証券:注文する通貨の数量ごとのスプレッド(単位は各社の表記のまま)
通貨ペア時間帯~200万通貨200万超~300万通貨300万超~500万通貨いちばん上の帯は下の帯の何倍か
NZドル/カナダドル区分なし2.54.44.61.84倍
NZドル/スイス区分なし2.85.672.5倍
NZドル/ドル区分なし1.62.62.81.75倍
NZドル/円区分なし0.61.823.33倍
Nクローネ/Sクローナ区分なし4.76.56.71.43倍
Nクローネ/円区分なし2.13.73.91.86倍
SGドル/円区分なし23.63.81.9倍
Sクローナ/円区分なし1.92.62.81.47倍
カナダ/円区分なし0.62.22.44倍
カナダドル/スイス区分なし22.62.81.4倍
スイス/円区分なし0.81.61.82.25倍
ズロチ/円区分なし2.85.672.5倍
チェココルナ/円区分なし0.20.615倍
トルコリラ/円区分なし1.21.21.41.17倍
ドル/カナダドル区分なし1.633.22倍
ドル/スイス区分なし1.63.23.42.12倍
ドル/円コアタイム0.20.615倍
ドル/円非コアタイム3.84.24.61.21倍
ドル/香港ドル区分なし2.84.651.79倍
フォリント/円区分なし0.61.21.62.67倍
ポンド/スイス区分なし2.85.672.5倍
ポンド/ドル区分なし0.61.21.42.33倍
ポンド/豪ドル区分なし1.52.93.12.07倍
メキシコペソ/円区分なし0.20.40.63倍
ユーロ/スイス区分なし1.63.242.5倍
ユーロ/ドル区分なし0.30.60.82.67倍
ユーロ/ポンド区分なし0.92.32.52.78倍
ユーロ/円区分なし0.41.11.53.75倍
ユーロ/豪ドル区分なし1.53.13.32.2倍
人民元/円区分なし0.72.12.33.29倍
人民元/香港ドル区分なし4.76.56.71.43倍
豪ドル/NZドル区分なし0.82.42.63.25倍
豪ドル/カナダドル区分なし2.54.44.61.84倍
豪ドル/スイス区分なし2.44.862.5倍
豪ドル/ドル区分なし0.411.23倍
豪ドル/円区分なし0.511.53倍
香港ドル/円区分なし22.62.81.4倍

当サイトが値を読み取れなかった行

上の表には出していませんが、楽天証券のポンド/円は、スプレッドの欄を数値として読み取れませんでした。

これは「その会社が公表していない」という意味ではありません。楽天証券のページにはこの通貨ペアの行があり、 取引単位や建玉の上限は同じ行から読めています。 当サイトの読み取り処理が、その欄の書き方に対応できていないだけです。

米ドル/円で見ると、いくらの違いになるのか

倍率だけでは実際の大きさが分かりにくいので、2社とも公表している米ドル/円で見ます。ここで米ドル/円を選んでいるのは、10社が公表していて 単位を他社と突き合わせて確かめられるからです。倍率がいちばん大きい通貨ペアを選んだわけではありません。

通貨ペアの名前は各社の表記のままです。SBI FXトレードの「USD/JPY」、楽天証券の「ドル/円」は、どちらも米ドル/円のことです。

円が右側にある通貨ペアでは、1銭は0.01円です。 1万通貨の取引なら1銭あたり100円になります。 この換算を当てはめる相手はいちばん下の帯の値です (いちばん下の帯が、いちばん小さい数量の注文に使われる値だからです)。

  • SBI FXトレードのUSD/JPYは、 いちばん下の帯(1〜100万通貨)が0.18銭、 いちばん上の帯(500万超〜1,000万通貨)が1.18銭で6.56倍です。 上の帯の値が使われるのは500万超〜1,000万通貨の注文で、1万通貨の注文には使われません。
  • 楽天証券のドル/円(コアタイム)は、 いちばん下の帯(~200万通貨)が0.2銭、 いちばん上の帯(300万超~500万通貨)が1銭で5倍です。 上の帯の値が使われるのは300万超~500万通貨の注文で、1万通貨の注文には使われません。
  • 楽天証券のドル/円(非コアタイム)は、 いちばん下の帯(~200万通貨)が3.8銭、 いちばん上の帯(300万超~500万通貨)が4.6銭で1.21倍です。 上の帯の値が使われるのは300万超~500万通貨の注文で、1万通貨の注文には使われません。

会社どうしでは比べられない

帯の区切り方が会社ごとに違います。SBI FXトレードは4段、楽天証券は3段で、1段目がどこまでかも違います。 同じ「2番目の帯」と言っても、指している数量が同じではありません。

そのため、倍率の大きさで会社の良し悪しを言うことはできません。帯を細かく分けている会社ほど上の帯の値が大きく見えることもあり、 それは分け方の違いであって費用の違いとは限りません。

会社どうしでスプレッドがどれだけ違うかは、広告に使われている値どうしを並べた別の記事で扱っています。そちらが比べているのは各社が広告に使っている値で、 帯を分けている会社では、いちばん下の帯の値がそれにあたります (帯を分けていない会社も同じ表に入っています)。

この数字で言えないこと

  • この表に無い会社が「数量で変わらない」という意味ではありません。当サイトの別の記事(1つの通貨ペアに複数の値を載せる会社の記録)では、GMO外貨のページが注文数量でタブ2つに分かれていることを 書いています。この記事に出ていないのは、当サイトが帯ごとの値を数値として取り込めていないためです。
  • 実際に約定した値ではありません。各社が条件表として公表している値で、市場の状況によって実際の提示は変わります。
  • いちばん上の帯より大きい注文がどうなるかは、この表では分かりません。当サイトが読み取れている範囲には、その数量の値がありません。
  • 取引単位や建玉の上限は通貨ペアごとに違います。帯の数字だけを見て、どこまで建てられるかを判断することはできません。

出所と、いつ取得したものか

値はすべて各社の公表ページから取り込んだものです。 当サイトが毎営業日、条件をそろえて記録しているのはスワップポイントです。 このスプレッドの条件表は、それとは性質の違うデータです。 下の日付が何を指すかも会社によって違うので、会社ごとに書き分けました。

  • SBI FXトレード:2026-08-19 08:19:27(当サイトが取り込んだ日時(SBI FXトレードは掲載日を出していません))
  • 楽天証券:2026-09-08(楽天証券が示した広告の掲載日(当サイトが取り込んだのは 2026-09-20 07:27:26))

取得したあとに各社が値を変えていれば、この表には反映されていません。 実際に取引する前には、必ず各社の公表ページで最新の値を確認してください。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の取引の推奨・投資助言ではありません。 この記事の数値は、各社がスプレッドの条件として公表しているページから取り込んだものです。 取り込んだ日は会社ごとに違い、本文に書いています。 最新の内容は必ず各社公式サイトでご確認ください。
計算ツール損益分岐日数 計算ツール

記事で見た数値を自分の条件で確かめられます。往復スプレッド費用を1日あたりのスワップ差額で割った日数(=損益分岐日数)を、計算例として表示する無料ツールです。

よくある質問

FXのスプレッドは、注文する数量によって変わるのですか

変わる会社があります。当サイトが帯ごとの値まで取り込めているのは、公表ページを読んでいる10社のうち2社(SBI FXトレード・楽天証券)です。この2社は、注文する通貨の数量を「どこからどこまで」で区切り、その区切り(この記事では「帯」と呼びます)ごとに別々の値を公表しています。たとえばSBI FXトレードのUSD/JPY(米ドル/円)は、いちばん下の帯(1〜100万通貨)が0.18銭、いちばん上の帯(500万超〜1,000万通貨)が1.18銭で、6.56倍になります。帯の区切り方は会社ごとに違います。数量ではなく時間帯で条件を分けている会社もあり、それは別の記事で扱っています。

広告に出ている数字は、どの数量のときの値ですか

帯を分けている会社では、広告に使われているのはいちばん下の帯の値です。当サイトの比較表も、1社1通貨ペアにつき1つの値しか出さないため、この最小の帯の値を使っています。つまり、上の帯の値は当サイトの比較表にも載っていません。この記事は、その載せていない値を帯ごとに並べたものです。また、いちばん上の帯にも上限があります。楽天証券の場合、いちばん上の帯(300万超~500万通貨)より大きい数量については、建玉の上限(持てるポジションの大きさの上限)までの間に、値が公表されていない範囲があります。

この数字で会社を比べられますか

帯の倍率で会社を比べることはできません。帯の区切り方が会社ごとに違うからです。SBI FXトレードと楽天証券では、段の数も、1段目がどこまでかも違います。同じ「2番目の帯」と言っても、指している数量が同じではありません。この記事の表を会社ごとに分けているのはそのためです。

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